高尾山の全登山コース12通りを紹介 初心者のハイキング~上級者まで

東京都の西端、八王子市にある標高599mの高尾山。
昔から遠足やハイキングの定番の山で有名でしたが、2007年ミシュランガイドの三ツ星に選ばれてからは、年間300万人が訪れるという非常に人気のある山となりました。

東京スカイツリーよりも低い高尾山ですが、いったいどこにそんな魅力があるのでしょうか。
ケーブルカーやリフトを使った90分程度のお気楽コース、自然研究路1~6号路、稲荷山コース、いろはの森(日影沢)コース、蛇滝コース、上級者向け裏高尾コース、高尾陣馬縦走コースや梅郷散策コースまで、12通りのコースを紹介しながら、高尾山登山の魅力を紹介します。

♨登山やハイキング後に、高尾で日帰り温泉・健康ランド・銭湯を楽しむには、こちらの記事をご覧ください。
高尾山周辺でお勧めするおそば屋さんについては、こちらの記事をご覧ください。

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**目次**

1.世界一人気のある山

高尾山は世界で最も登山者の多い山です。
2007年にミシュランガイドで星を取ってから、日本人のみならず世界各国から登山者が来るようになり、今では、日本語で紹介された高尾山の情報よりも外国語で紹介されるものの方が多いくらいです。
そのわけは、何と言っても都心から近く、気軽に登れるから。

外国の人がどんなふうに楽しんでいるのか、ちょっと動画を紹介します。

https://youtu.be/_jMMVqAUlE4

2.高尾山の主要ポイントと各コースの地図

高尾山の主要ポイントと、今回にご紹介するコースの地図を作成しました。

各コースを参照したい場合は、地図の左上の四角いボタンを押してから、各コースの名前の付いたレイヤーボタンを押してください。

スマートフォンの場合は、一度地図をクリックして、別ウィンドウで全画面表示を立ち上げてから、画面下のタイトル表示「○○の主要ポイント(morigasuki.net)」部分の白枠を押せば、各コースを選ぶことが出来ます。

パソコンでの別ウィンドウでの全画面表示は、地図の右上の四角いボタンを押してください。

地図上に書かれた各コースのルートは、手書きで作成しており、正確に記していますが、微妙にずれていることもありますので、大体の目安とお考えください。

 高尾山の主要ポイント。各コースはレイヤーを選択すると見られます。

この地図をグーグルマップ上に表示させて、登山中に現在位置を確認することもできます。
PCやスマホで使う場合の詳しい設定方法を書きましたので、ご覧ください。

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3.各コースの紹介 登頂編

それでは高尾山の魅力に迫り、入門者から上級者までたっぷりと楽しめる、さまざまな登山コースを紹介します。

登頂編、周遊編、番外編とわけて紹介しますが、登頂編では高尾山自然研究路1号路、3号路、4号路、6号路を使った各コース(2号路と5号路は周遊路です)、稲荷山コース、いろはの森(日影沢)コース、蛇滝コース、裏高尾コース、高尾陣馬縦走コースを紹介します。

(1)観光気分で高尾山

コース1.高尾山自然研究路1号路を途中から ケーブルカーやリフトを利用した誰でも登れる「観光コース」 (往復 1H35M)

こちらのコースは、ケーブルカーやリフトを利用して、軽装で高尾山を登るコースで、登山装備は不要です。
何も持たずに観光で来日した外国人などもこのルートを通ります。


ルートは以下の通りです。


〇ケーブルカーの場合(片道480円、往復930円、3才~小学生半額)
登り
ケーブルカー清滝駅201m~(6M)~ケーブルカー高尾山駅472m~(2M)~霞台展望台~(7M)~浄心門・神変堂~(7M)~権現茶屋~(5M)~薬王院~(25M)~高尾山山頂599m (登り 52M)

下り
高尾山山頂599m~(20M)~薬王院~(5M)~権現茶屋~(5M)~浄心門・神変堂(5M)~霞台展望台~(2M)~ケーブルカー高尾山駅472m~(6M)~ケーブルカー清滝駅201m (下りは同じ道を逆にたどり、43M)

〇ケーブルカーでなくリフトの場合(片道480円、往復930円、3才~小学生半額)
登り
リフト山麓駅191m~(12M)~リフト山上駅462m~(5M)~ ケーブルカー清滝駅201m~
以下、上記ケーブルカーのルートと同じ

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(2)初心者おすすめ

コース2.登り1号路、下り4・6号路 乗り物を利用しない「登山デビューコース」 (往復計 3H12M)

高尾山の登山コースには、1号路から6号路までの「高尾山自然研究路」があります。そのコースをうまく組み合わせて登山を楽しむことができるのです。

コース2は、初めて登山に挑戦するのにちょうどよい道で、ちょっとした登山気分を味わえる場所もありますので、スニーカーからトレッキングシューズに履き替えて登山の楽しみに触れてみましょう。


ルートは以下の通りです。


登り
高尾山口191m~(5M)~表参道入口(1号路入口)~(20M)~金毘羅台分岐~(5M)~金毘羅台園地~(20M)~霞台展望台~(7M)~浄心門・神変堂~(12M)~薬王院~(25M)~高尾山山頂599m (登り 1H34M)

下り
高尾山山頂599m~(3M)~1号路分岐(4号路入口)~(15M)~いろはの森分岐~(10M)~みやま橋~(10M)~浄心門~(5M)~十一丁目茶屋~(15M)~琵琶滝~(30M)~高尾山口191m (下り 1H38M)

コース3.高尾山自然研究路3号路 南側の森を歩く(往復計 2H21M)

このコースは、1号路の浄心門から薬王院を通過せず分岐し、南側の斜面を巻いて山頂まで向かうコースになります。常緑広葉樹の中にスギやモミなどの針葉樹が混ざる静かな森の中を歩くコースです。
1号路の喧騒を離れて静かな山歩きを楽しみたい方へのおすすめコースで、浄心門・神変堂で1号路を離れ高尾山山頂までのルートは3号路と呼ばれています。


ルートは以下の通りです。


登り
ケーブルカー清滝駅201m~(6M)~ケーブルカー高尾山駅472m~(2M)~霞台展望台~(7M)~浄心門・神変堂480m~(1M)~1号路・2号路・3号路分岐~(42M)~かしき谷園地~(10M)~3号路・5号路・6号路分岐~(10M)~高尾山山頂599m (登り 1H18M)

下り
高尾山山頂599m~(7M)~3号路・5号路・6号路分岐~(7M)~かしき谷園地~(35M)~2号路分岐~(1M)~浄心門・神変堂~(5M)~霞台展望台~(2M)~ケーブルカー高尾山駅472m~(6M)~ケーブルカー清滝駅201m (下りは同じ道を逆にたどり、1H3M)

(3)体力のある初心者・中級者以上

コース4.高尾山自然研究路6号路 本格的な登山気分に浸れる人気コース (往復 計3H)

このコースは、ケーブルカーを使わずに、山麓から山頂までを登るコースです。
沢沿いの道を登っていくので、夏でも涼しく感じられます。

途中で沢に入って飛び石を歩いて渡るのがこのコースのハイライトになります。
標高差は399メートルという高尾山の中ではかなりハードなコースですが、マイナスイオンをたっぷりと浴びて、野鳥の声をBGMに、途中で出会う花に癒されながら登山を楽しみましょう。

なお、このコースでは、濡れた地面や木の根が張った道を歩きます。
特に雨上がりには、滑りやすく、沢の水も増水し、靴が汚れたり濡れたりしてしまうこともあります。
防水機能の付いたトレッキングシューズを履いて装備を整えましょう。特に、大雨の後には道が増水してしまうこともありますので、コースの変更なども視野に入れておくとよいでしょう。


ルートは以下の通りです。


登り
清滝駅(山麓駅)201m~(10M)~妙音橋~(15M)~琵琶滝~(30M)~大山橋~(15M)~飛び石~(30M)~高尾山山頂599m (登り 1H40M)

下り
高尾山山頂599m~(25M)~飛び石~(10M)~大山橋~(25M)~琵琶滝~(10M)~妙音橋~(10M)~清滝駅(山麓駅)201m (下り 1H20M)

コース5.尾根歩きが楽しめる「稲荷山コース」 (往復計 3H)

このコースは、ケーブルカーを使わずに、山麓の清滝駅の真横から山頂までを登るコースです。
稲荷山コースと呼ばれています。
高尾山の主稜にあたる1号路の南東に伸びる尾根を歩く快適な道で、自然研究路の中でも最も登山気分に浸れると言われ、標高差398メートルのとても人気の高いコースです。

途中に都心方面の眺望を楽しめる稲荷山があります。
そこにはあずま屋があり、最適な休憩スポットになっています。
かつてはトイレがありましたが、現在は利用できません。
山頂までトイレはありませんのでご注意ください。


ルートは以下の通りです。


登り
清滝駅201m~(50M)~稲荷山展望台~(50M)~高尾山山頂599m (登り 1H40M)

下り
高尾山山頂599m~(40M)~稲荷山展望台~(40M)~清滝駅201m (下り 1H20M)

コース6.静かな森を歩く「いろはの森(日影沢)コース」 (所要 3H36M)

このコースは、高尾山の北斜面を歩くルートで、観光客の喧騒から離れ、静かな森歩きを満喫できるコースです。
コースの名前は、いろは48文字の頭文字で始まる樹木の名前の解説板に由来します。森に立つ樹木に付けられた解説板をたどりながら登ることを楽しめます。


ルートは以下のとおりです。


日影バス停220m~(25M)~日影沢キャンプ場~(10M)~林道出合~(55M)~4号路・いろはの森分岐~(25M)~1号路・4号路分岐~(3M)~高尾山山頂599m (上り 1H58M)

高尾山山頂599m~(3M)~1号路・4号路分岐~(20M)~4号路・いろはの森分岐~(40M)~林道出合~(10M)~日影沢キャンプ場~(25M)~日影バス停220m (下り 1H38M)

コース7.かつての表参道を歩き「蛇滝コース」経由で高尾山登頂 (所要 3H2M)

このコースは、古くからの高尾山の表参道となっていた歴史あるコースで、北斜面から、蛇滝を見て登るルートです。
蛇滝入口から1号路に出るまでのコースは、蛇滝コースと呼ばれています。

蛇滝は、昔から現在に至るまで、滝に打たれる水行の修業場となっている霊場です。
登山口へは高尾駅からバスに乗って入るので、静かな森歩きを楽しめる穴場となっています。


ルートは以下の通りです。


登り
蛇滝口バス停200m~(5M)~蛇滝入口~(15M)~林道分岐~(10M)~蛇滝~(30M)~霞台~(5M)~浄心門・神変堂~(7M)~権現茶屋~(5M)~薬王院~(25M)~高尾山山頂599m (登り 1H42M)

下り
高尾山山頂599m~(25M)~~薬王院~(5M)~権現茶屋~(5M)~浄心門・神変堂~(5M)~霞台~(20M)~蛇滝~(5M)~林道分岐~(10M)~蛇滝入口~(5M)~蛇滝口バス停200m (下り 1H20M)

出発は高尾駅北口から小仏行の京王バスに乗ります。
蛇滝口バス停で下車し、小仏方面に車道を進みます。
バス料金は200円(ICカードの場合195円)で、7分ほどで着きます。
バスは朝の6時台から1時間に1本出ています。

コース8.「裏高尾コース」 高尾山山頂から足を延ばして奥高尾へ(小仏城山を経て小仏に下山) (麓から高尾山山頂まで各コース所要時間+2H20M)

奥高尾とは、高尾山山頂から西北に伸びる山稜で、小仏城山(城山)、景信山、陣馬山へと尾根が続きます。「裏」高尾と書かれているときもあります。
小仏城山は、眺望がよく、茶屋が2軒あるので休憩にももってこいの場所です。ちょうど、東京都八王子市と神奈川県相模原市の境にあります。
高尾山だけでは物足りない人におすすめのコースです。


ルートは以下の通りです。高尾山山頂までは、コース1~コース7を参照ください。


高尾山山頂599m~(40M)~一丁平(展望デッキ)~(30M)~小仏城山(城山)670m~(25M)~小仏峠~(45M)~小仏バス停285m (山頂から 2H20M)

山頂の一番奥にある大見晴園地を過ぎ、階段を下りていくと、「これより先は奥高尾」という看板があります。

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(4)中・上級者用

コース9.憧れの「高尾陣馬縦走コース」 上級者向け (計 7H~8H)

このコースは、高尾山口駅から高尾山山頂まで登ったら、奥高尾の小仏城山(こぼとけしろやま)・景信山(かげのぶやま)・陣馬山(じんばさん)の各山頂を経て、陣馬高原下バス停までおよそ20キロを歩く上級コースです。
4つのピークでは、それぞれに眺望を楽しむことができ、それらをつなぐ縦走路では、尾根を渡る風に吹かれながら、気持ちのよい山歩きが楽しめます。
高尾山を登りつくし、それだけでは物足りなくなったリピーターにとって、大変満足できるコースとなっています。

まず、コース全体について簡単に説明します。
高尾山口から高尾山山頂までのルートは今までに挙げたコースから好きなものを選べます。
ただし、このルートは全部で6時間~7時間以上かかるロングコースです。
健脚に自信のある方はよいとしても、小仏峠から先の時間を考えると、前半にあまり時間をかけて歩くことはお勧めしません。

特に秋からの日が短い時期には、山では3時頃には暗くなってしまいます。
陣馬高原下バス停から高尾駅北口行のバスも、夕方には1時間に1本と本数が少ないので、時刻をよく確認してスケジュールを立ててください。
行きにケーブルカーを使うこともアリだと思います。

高尾山口から高尾山山頂までのルートとコースタイム(52M~1H40M)は、コース1~5を参考にしてください。
高尾山山頂から小仏峠までのルートとコースタイム(2H20M)は、コース8を参考にしてください。


ルートは以下の通りです。


・高尾山口~(52M~1H40M)~高尾山山頂 (コース1~5を参照)

・高尾山山頂~(2H20M)~小仏峠 (コース8を参照)

小仏峠~(45M)~景信山~(50M)~堂所山(どうどころやま)~(10M)~底沢峠~(10M)~明王峠~(10M)~奈良子峠~(40M)~陣馬山山頂~(40M)~新ハイキングコース入口~(20M)~陣馬高原下バス停 
(計 3H45M)

(高尾山口~高尾山山頂)+(高尾山山頂~小仏峠~陣馬高原下バス停)で、計7H~8H)

小仏峠からは、道標に従って北側に進みます。

(コラム)縦走コースを時間の心配なく歩くには

時間の余裕をもった山行プランを立てるという意味で、今回説明したコースとは逆のコースを歩く方法もあります。
特に陣馬山までのルートは時間がかかりますので、バスの時間や日没の心配を避けるために逆のコースをたどるのです。
そうすれば、下りが多くなり歩く負担が減りますし、高尾山口まで行けば電車があるので帰りの時間を心配する負担も少し減らせます。

ただし、紅葉の季節には日没が早いですし、帰りにケーブルを利用するとなると混雑し待ち時間が長すぎて夜になってしまうことがあります。
ケーブルを使わずに歩いて下山する場合には、照明はありませんので、ヘッドライトは必ず持参してください。

高尾山はいろいろなコースがありますし、季節ごとの魅力もたくさんありますので、何度行っても楽しめる山です。
ぜひ、コースを組み合わせて様々な高尾山の顔を何回でも楽しんでください。
また、奥高尾の景信山や陣馬山は、縦走せずにそれぞれ一つだけ登っても十分に楽しめる山でもあります。
ぜひ、地図を眺めていろいろなルートを検討してみてください。

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4.各コースの紹介 周遊編

高尾山自然研究路には1~6号路がありますが、そのうち2号路と5号路は周遊コースになっており、それぞれ一周30分ほどで回ることが出来ます。

登山者の喧騒から離れて静かに散策を楽しむにはもってこいのコースです。

コース10.高尾山自然研究路2号路 静かな森を歩ける穴場コース (周遊時間 29M)

このコースは、1号路の霞台~浄心門の間を南北に巻いて周遊するコースで、2号路と呼ばれています。

2号路は霞台周辺の周遊路で山頂まで通じていませんが、山頂までの行きと帰りに、2号路の南と北を分けて歩くこともできます。
南側と北側の森の違いを観察しながら、静かな道を歩いてみましょう。


ルートは以下の通りです。


「霞台」~(7M)~琵琶滝分岐~(12M)~「浄心門」~(7M)~2号路・蛇滝分岐~(3M)~「霞台」 (計 29M)

霞台から「2号路・琵琶滝・高尾山口駅」の標識のある石段を下ります。

写真26

琵琶滝分岐を2号路方面に折り返すと、南斜面の道になります。こちらの斜面は、カシやヤブツバキなど温暖な気候の常緑広葉樹が広がる森となっています。
1・3号路との分岐に出ますので、右の1号路方面に進みます。階段を登りきると1号路の浄心門に出ます。
1号路を横断して、「2・4号路・高尾山頂」の標識のある道を少し下ります。

写真27

間もなく右手の2号路に下り、北側の斜面の道を進みます。こちらの斜面は、イヌブナやカエデなど寒冷な気候の落葉広葉樹が広がる森となっています。
途中、蛇滝分岐の標識を左に分け、右に登って行けば霞台に戻ります。

写真28

1号路の混雑を離れて静かな森を歩ける穴場コースとなっています。

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コース11.高尾山自然研究路5号路 山頂直下を周遊(周遊 30M)

このコースは、高尾山山頂のすぐ下をぐるりと巻いて1周するという周遊コースです。
山頂の喧騒を離れ、アップダウンが少なく短い距離なので、快適に歩くことのできる散策ルートです。

山頂へは、1号路(東側)、小仏城山方面分岐(西側)、稲荷山コース(南側)の3地点から登ることができますので、山頂とセットで歩くこともできます。

わずか900メートルほどのコースですが、北斜面に広がる江戸時代に植林されたという江川杉、野鳥のさえずりを聞きながら愛でる季節の花など、見どころはいろいろあるのです。


ルートは以下の通りです。


高尾山頂下560m付近~(3M)~3号路・6号路分岐~(7M)~稲荷山コース分岐~(8M)~小仏城山方面分岐~(7M)~江川杉~(5M)~高尾山頂下560m付近 (計 30M)

高尾山頂下では、2階建て多機能トイレの南側(1号路山頂手前の左側)の道に入り、南に進みます。
3号路・5号路・6号路分岐では、右側の「5号路をへて1丁平・城山」方面に進みます。ここからは山道を進むことになります。

木橋を渡ると稲荷山コース分岐に出ます。
稲荷山コースに沿って右側の急な階段を登ると高尾山山頂に出ますが、ここでは、「5号路をへて、もみじ台・一丁平・小仏城山」方面にまっすぐ進みます。

広い場所に出るとそこは小仏城山方面分岐になります。
右手の急な階段を登ると高尾山山頂に出ます。
左手は、奥高尾縦走路の出発点になります。

写真31

写真32

「一丁平・小仏城山」方面の坂を少しだけ登ると「細田茶屋」のあるもみじ台になります。ここまで足を延ばして休憩を取るのもよいでしょう。

小仏城山方面分岐で5号路へは、階段に向かって左側の道に入ります。
薄暗い道ですが、立派な杉林が広がります。
江川杉です。
江戸時代、伊豆韮山の代官だった江川太郎左衛門が植林したと言われています。

江川杉の間をしばらくすると2階建て多機能トイレの横、1号路・4号路分岐に出ます。

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5.各コースの紹介 番外編

コース12(番外編).梅林をたどる「梅郷散策コース」 初級者~(往復 2H10M)

高尾山の北側は、梅林が有名です。
名前の付いた7つの梅林があり、約1万本の梅の木が植えられています。
また、毎年3月には「高尾梅郷梅まつり」が開催され、野点が行われたり、焼き鳥やビールが販売されたりして、大変賑わいます。
これらの梅林をゆっくり巡るコースです。


ルートは以下の通りです。


高尾駅または高尾山口駅~(5M)~上椚田橋(かみくぬぎだばし)遊歩道梅林入口~(1H、遊歩道梅林、天神梅林、湯の花梅林経由)~木下沢梅林~(1H、荒井梅林、関所梅林経由)~上椚田橋遊歩道梅林入口または西浅川交差点~(5M)~高尾駅または高尾山口駅 (往復 2H10M)

スタートは高尾駅、高尾山口駅の中間にある、上椚田橋 (かみくぬぎだばし)です。
ここに梅の郷遊歩道の入り口があります。

梅林は南浅川・旧甲州街道・小仏川に沿ってあり、まず南浅川沿いの遊歩道梅林を通過します。
駒木野病院橋を過ぎ、次の橋で南浅川の右岸に移動します。
すると天神梅林があります。

天神梅林を過ぎ、続く橋を左岸に渡ると、湯の花梅林にたどり着きます。

湯の花梅林を過ぎ、裏高尾バス停・浅川国際マス釣り場の方へ進むと、最後に有名な木下沢梅林に到着です。ここまでで約1時間です。

復路は湯の花梅林を通過後に、旧甲州街道方面へと進み、荒井梅林を見て帰ります。
途中の小仏関跡には、小規模ですが、関所梅林があります。

木下沢梅林でUターンせずに、小仏川沿いを小仏梅林まで足を伸ばす場合は往復15分程の時間が加わります。

高尾山の梅の季節は2月下旬から3月下旬で、暖冬であったりすると3月半ばには花が散り始めるようです。
北向きの斜面か南向きの斜面かで咲き頃が異なりますので、時期をずらして何度か満開の花を楽しむことも可能です。

木下沢梅林を除いて、他の梅林は特に柵に囲われていたりするわけではありません。
木下沢梅林は入園無料で、開園時間は10時~16時ですのでご注意ください。

♨登山やハイキング後に、高尾で日帰り温泉・健康ランド・銭湯を楽しむには、こちらの記事をご覧ください。

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