西表島の観光でおすすめの生きもの観察

公開日: : 最終更新日:2018/02/16 旅行(Travelling), 生きもの(Living thing)

西表島は、島の成り立ちの歴史から、この地域固有の動植物がたくさんいます。
島にある3つの山(古見岳469.5m、テドウ山標高441.2m、御座岳420.4m)によって、海進期の水没を免れ孤島となり、生き残った動植物は独自の進化を遂げてきました。

観光でも楽しめますので、西表島の独特な成り立ちと、それによって生息する生きものの特徴を紹介します。

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併せてこちらもどうぞ
・イリオモテヤマネコの特徴、保護活動や減少している原因を紹介します。
・イリオモテヤマネコ発見まで
・ツシマヤマネコの保護の現状と守るためにできること
・レッドリスト・レッドデータブックと文化財保護法(天然記念物)、鳥獣保護法、種の保存法、ワシントン条約との関係

3-2. DSC_0741 西表島 星の砂ビーチ

1.西表島(イリオモテジマ)とは

3-0. DSC_0737

沖縄県の竹富町に属する島、それがイリオモテ島。漢字で書くと「西表島」となります。

沖縄にはたくさんの島がありますが、西表島は沖縄本島に次いで二番目の面積を有しています。本島の面積は、1207.0平方キロメートル、西表島は289.3平方キロメートルとなっています。

ちなみに三番目は石垣島で222.6平方キロメートルです。

この島の90パーセントが自然林。平らなところはほとんどありません。

また島の面積の約80パーセントは国有林となっている通り、亜熱帯の森と山、そして海に囲まれています。

島には3つの山、古見岳(こみだけ、469.5m)、テドウ山(441.2m)、御座岳(ござだけ、420.4m)があります。

昔、氷河期が終わった後の海進期に氷が解けて海面が上昇した時に、これらの山があったおかげで完全に水没することなく孤島化し、そこに取り残された生きものたちは、その後に独自の進化を遂げ現在の姿となりました。

このような環境の為、島に空港はありません。島への移動は、石垣島から定期的に出ている船が島民および観光客の足となります。高速艇では時間にして約45分です。

島の経済は農業と観光で成り立っており、農産物ではパイナップルやサトウキビを作っています。

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2.イリオモテとは?

沖縄では、西は「イリ」、東は「アガリ」と言います。

イリオモテの由来は、昔この地域の中心地であった石垣島や竹富島の西にある島であり、西表島の山々が、石垣島にある於茂登(ウムトゥ)岳の西(イリ)にある山々なので「イリウムトゥ」とされ、それが訛り「イリオモテ」となったと言われています。

ちなみに沖縄では「南の島」のことを「パイヌシマ」と言います。「南」は「ハイ」ですが、それが訛ったようです。「北」は「ニシ」です、ややこしいですね。

西表島見どころマップ

ドライブや観光などをするにあたっての見どころや、主要な地理ポイントを載せた地図を作りました。
参考にしてください。

 西表島の主要ポイント。各番号を選択すると地点概要が見られるものもあります。

この地図をグーグルマップ上に表示させて、移動中にスマホなどから現在位置を確認することもできます。
PCやスマホで使う場合の詳しい設定方法を書きましたので、ご覧ください。

3.西表島の生きもの

西表島は、その独特な自然環境から、この島にしかいない珍しい動物や植物がたくさん生息しています。

例えば、イリオモテヤマネコのように「イリオモテ」がその名についた動植物は数多くあり、イリオモテアザミという花や、イリオモテボタルという昆虫などに、この島の名前が付けられています。

イリオモテの名前の付いた生きものや、珍しい生きものを列挙すると、

動物では、イリオモテヤマネコ、町の鳥とされている声の綺麗なリュウキュウアカショウビン、天然記念物のセマルハコガメ、イリオモテコキクガシラコウモリ、イリオモテナンキングモ、イリオモテヒメグモモドキ、イリオモテエグリツトガ、イリオモテトラカミキリ、イリオモテモリバッタ、イリオモテヌマエビ、イリオモテボタル、ヤエヤマオオコウモリ、リュウキュウイノシシ、ジャコウネズミ、カンムリワシ、ヨナクニカラスバト、キンバト、ヤシガニ、ショキタテナガエビなど


リュウキュウアカショウビンの鳴き声

植物では、イリオモテラン、イリオモテスミレ、イリオモテソウ、イリオモテヒイラギ、イリオモテアザミ、イリオモテクマタケラン、イリオモテムヨウランなど

が挙げられます。

固有種や希少種の宝庫として知られ、例えば西表島には9種のセミが生息していますが、そのうち7種が西表島を含む八重山諸島にしかいない固有種です。

3-0. DSC_0803 写真:西表野生生物保護センター展示物

また、ヤシガニを見たいなら森に入らずとも6月以降、繁殖のために夜に道路を歩いています。親はいつもは陸上の木陰の涼しい場所などで生活していますが、繁殖の際には海に向かい、抱いている卵を波打ち際で海に放すからです。

車で轢かないように注意しましょう。

西表島の中には、「国指定西表鳥獣保護区」というものに指定されている区域が10,218ヘクタールあります。島の面積28,961ヘクタールの約35%です。

保護区は、「鳥獣保護区」とさらに厳しい規制がかかる「特別保護地区」に分けられ、西表鳥獣保護区では、保護区の9,999ha(97%)が「特別保護地区」になっています。我々一般人は、「鳥獣保護区」にあるマリュドゥの滝までトレッキングで行くことはできますが、それ以上は届け出が必要です。

浦内川上流の船着場からマリュドゥの滝までは、悪路もなく軽快なトレッキングが出来ます。ゆっくり歩いて片道60分ほどです。

その先の特別保護区を通過して島の反対側へ抜けるルートは存在していますが、殆ど人が通らず、ところどころ道の存在がわからないほどですので、単独行はやめましょう。

3-0. マリュドゥの滝DSC_0829

3-0.マリュドゥの滝DSC_0836

設置目的は「希少鳥獣生息地の保護区」とされており、イリオモテヤマネコ、ヤエヤマオオコウモリ、リュウキュウイノシシ、ジャコウネズミ、カンムリワシ、ヨナクニカラスバト、キンバトといった珍しい動植物の保護を元に規定されています。

保護区のほとんどは人が入れないエリアですので、まさに希少な生きものの宝庫なのです。

併せてこちらもどうぞ
・イリオモテヤマネコの特徴、保護活動や減少している原因を紹介します。
・イリオモテヤマネコ発見まで
・ツシマヤマネコの保護の現状と守るためにできること
・レッドリスト・レッドデータブックと文化財保護法(天然記念物)、鳥獣保護法、種の保存法、ワシントン条約との関係

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