赤城山登山の全15ルート! 1時間のハイキングや初心者登山から紹介
赤城山は、初心者でも手軽に楽しめるコースがたくさんあり、おすすめの場所です。
日本百名山の一つですが、赤城山という山は実際にはなく、群馬県のほぼ中央にある、黒檜山、駒ヶ岳、地蔵岳、長七郎岳、荒山、鍋割山、鈴ヶ岳、小黒檜山などの山々を総称していう言葉です。
中央部にカルデラがあり、カルデラ内は大沼、小沼、覚満淵などの沼や湿地、キャンプ場やスキー場、旅館や民宿などがあり、サイクリングや遊覧ボートなども楽しめます。
最高峰は黒檜山(くろびさん)で、1828mあります。
**目次**
- 1.赤城山の主要ポイントと各コースのルート地図
- 2.赤城山の各コースの紹介
- コース1.覚満淵周遊 初心者~ (計 30分)
- コース2.小沼周遊 初心者~ (計 2H)
- コース2-2.小沼と血の池を周遊 初心者~ (計 1H5M)
- コース3.ちょこっとハイキング! 大沼周遊 (計 1M15M)
- コース4..地蔵岳に登頂、ビジターセンターから 初心者~ (計 2H25M)
- コース4-2.地蔵岳に登頂、新坂平駐車場から 初心者~ (計 1H45M)
- コース5.鍬柄山・鈴ヶ岳コース 中級者~ (計 3M10M)
- コース6.長七郎山コース(オプションで小地蔵岳、覚満淵) (合計 2H20M)
- コース7.地蔵岳と長七郎山を周遊(覚満淵~長七郎山~地蔵岳) (3H25M)
- コース8.荒山・鍋割山コース 初心者~(計 4H40M)
- コース8-2.荒山・鍋割山コース 軽井沢峠から 中級者~ (計 4H20M~)
- コース9.上級者のみ オトギの森周遊・銚子の伽藍 (計 4H5M)
- コース10.陣笠山・薬師岳・出張山を周遊 初心者~ (計 2H20M)
- コース11.大沼畔からスタートし、駒ヶ岳、黒檜山を周遊 中級者~ (計 4H15M)
- コース12.上級者向け 赤城山大周遊(駒ヶ岳、黒檜山、陣笠山、薬師岳、出張山) (計 6H45M)
1.赤城山の主要ポイントと各コースのルート地図
赤城山の主要ポイントと、今回ご紹介するコースの地図を作成しました。
駐車場や温泉情報なども掲載しています。
山行の際の装備の一つとしてお役立てください。
各コースを参照したい場合は、地図の左上の四角いボタンを押してから、各コースの名前の付いたレイヤーボタンを押してください。
スマートフォンの場合は、一度地図をクリックして、別ウィンドウで全画面表示を立ち上げてから、画面下のタイトル表示「○○の主要ポイント(morigasuki.net)」部分の白枠を押せば、各コースを選ぶことが出来ます。
パソコンでの別ウィンドウでの全画面表示は、地図の右上の四角いボタンを押してください。
地図上に書かれた各コースのルートは、手書きで作成しており、正確に記していますが、微妙にずれていることもありますので、大体の目安とお考えください。
赤城山の主要ポイント。各コースはレイヤーを選択すると見られます。
この地図をグーグルマップ上に表示させて、登山中に現在位置を確認することもできます。
PCやスマホで使う場合の詳しい設定方法を書きましたので、ご覧ください。
2.赤城山の各コースの紹介
いろいろな所に駐車場があり、各山々へのアクセスが良いので、とても気楽なハイキングができるのが特徴。
その時の状況、気分次第で、柔軟にコースを変更することができます。
コース1.覚満淵周遊 初心者~ (計 30分)
ルートは以下の通りです。
赤城公園ビジターセンター1364m~(30M)~赤城公園ビジターセンター1364m (計 30分)
覚満淵(かくまんぶち)は高層湿原で、ミニ尾瀬とも呼ばれています。
大昔は大沼とくっついていましたが、ゆっくりと落葉などが堆積し別の池となりました。
「覚満」は平安時代を生きた、比叡山延暦寺の高僧の名で、覚満がここで法会を行ったために、覚満淵と呼ばれるようになりました。
スタート地点の赤城公園ビジターセンターを出発するとすぐに覚満淵の遊歩道入口があり、一周できる木道が整備されています。
坂がほとんどなく、ゆっくりとニッコウキスゲなどの高層湿原の植生を楽しんでも、1時間程度で回ることができます。
水芭蕉の咲く3月から紅葉の10月まで、長い期間楽しむことができるコースです。
一周約1.2kmのコースです。
また、赤城ビジターセンターでは、大沼、小沼、覚満淵などを自転車で回るためのレンタサイクルもあります(一日300円程度、電動自転車は500円程度)。
赤城山山頂付近はサイクリングを楽しむ人が多く、サイクルスタンプラリーなども実施していますので、そちらを利用するのも楽しみです。
コース2.小沼周遊 初心者~ (計 2H)
ルートは以下の通りです。
赤城公園ビジターセンター1364m~(15M)~鳥居峠1398m~(20M)~長七郎山の山すそ・1500m地点~(10M)~小沼湖畔・1483m地点~(小沼周遊で40M)~小沼湖畔・1483m地点~(20M)~鳥居峠1394m~(15M)~赤城公園ビジターセンター1364m (計 2H)
出発点は赤城公園ビジターセンターとしていますが、小沼(この)へは小沼駐車場が最寄りとなります。
小沼は、30分ほどで一周することができる平坦な沼で、天気の良い日には遠くに富士山を眺めることができます。
そのため、小沼の住所は前橋市富士見町となっています。
赤城公園ビジターセンターから鳥居峠までは、緩やかに登る道路に沿って進んでも構いませんが、車の往来があるので、出発してすぐのテニスコートが終わったところにある標識に従って、覚満淵方面に左に折れてから、分岐を右に曲がり、遊歩道を歩いても構いません。
鳥居峠からは小高くそびえる小地蔵岳を迂回しながら山道を進み、「長七郎山の山裾・1500m地点」にたどり着き、小沼まで下ります。
小沼は赤城山の火口に水が溜まった火口湖で、大沼と違いボートや釣りなどをすることはできず、静かな沼です。
沼の西側は、舗装はされていませんが大きな石がなく、歩きやすい遊歩道となっています。
東側は、水辺の砂浜を歩いたり、所々大きな石があって歩きづらい場所があったりしますが、平坦ですので、天候が良ければ快適に歩くことができます。雨が降っている場合には泥の道もあり、足を取られます。
スニーカーしかないハイキングの場合は、沼の西側だけ歩けば安心です。
小沼を周回してから、元来た道を赤城公園ビジターセンターまで戻ります。
コース2-2.小沼と血の池を周遊 初心者~ (計 1H5M)
コース2と違い赤城公園ビジターセンターからではなく、小沼駐車場からスタートします。
ルートは以下の通りです。
小沼駐車場1490m~(5M)~小沼湖畔・1483m地点~(小沼周遊で40M)~血の池分岐~(10M)~血の池~(10M)~八丁峠1497m~(10M)~小沼駐車場1490m (計1H15M)
小沼駐車場は比較的広い駐車場で、石造りの立派なお手洗いもあります。
駐車場からスタートして小沼湖畔・1483m地点へは、道路を渡って砂利道の歩道に入りすぐです。
小沼湖畔・1483m地点から血の池分岐までは、コース2を参考にしてください。
血の池分岐から血の池へは笹薮の中にある道を緩やかに下ります。笹は秋までに成長後、有志による刈り払いがあるようで、道は明瞭です。
やがて丸太で土止めをした階段が現れ、平坦になると右手に血の池への道標が見えます。右に進むと血の池です。
血の池は一周70mほどで、水が溜まっても水深1mほどで、雨の多い時期を除き、完全に干上がっていることの多い小さな池です。
池の水中にヤマヒゲナガケンミジンコという体長1~2mmのミジンコがまれに大量発生する際に水の色が赤くなることが名前の由来です。このミジンコは、池の水が干上がっている時でも卵の状態で生き延びることができるようです。
血の池から八丁峠へはまた笹の道を進みます。
道路に出ると15分ほど歩いて、出発地点の小沼駐車場に戻ります。
コース3.ちょこっとハイキング! 大沼周遊 (計 1M15M)
大沼は、冬場のワカサギ釣りやスケート練習場として有名で、この沼を囲むように、赤城山系の山々がそびえ立っています。
一帯には小沼、覚満淵、血の池などもありますが、大沼が赤城山系のカルデラ湖としては
最大のものです。
高低差がなく、快適に大沼を周遊するコースです。
物足りない時は、地蔵岳、黒檜山、薬師岳などの登頂を1つ加えると、4時間ほどの行程になります。
ルートは以下の通りです。
おのこ駐車場~(10M)~赤城神社~(25M)~沼尻・赤城大沼用水取水口~(20M)~赤城少年自然の家~(20M)~おのこ駐車場 (周遊 1H15M)
スタート地点のおのこ駐車場にはトイレや売店があり、観光客の姿が目につきます。
おのこ駐車場から、大沼の半島部にある赤城神社を目指してスタートします。
歩き始めるとすぐに赤城神社のある半島(小鳥ヶ島)へと渡る赤い橋が見えてきます。
この橋は神橋(別名、きつつき(啄木鳥)橋)と呼ばれ、写真撮影スポットになっています。
また赤城神社の本殿や中門などは県指定重要文化財となっており、敷地には、この地で妻の療養のために過ごした文豪 志賀直哉の文学碑もあります。志賀直哉の赤城山での生活は、1920年(大正9年)発表の「焚火」に書かれています。
赤城神社を過ぎ、沼畔の遊歩道を15分ほど歩くと県立赤城公園キャンプ場に到着します。
このキャンプ場は無料で利用でき、冷たい水道水や、夜にちゃんと電気がつくトイレもあり、沼畔にある落ち着いたキャンプ場です。
すばらしい環境にありますが、休日には駐車スペースを見つけられないほど大変混雑します。
テントサイト利用の際はゴミをきちんと持ち帰りましょう。
キャンプ場を過ぎさらに10分ほどで沼尻・赤城大沼用水取水口に着きます。
ここから右に曲がれば出張山や薬師岳方面へ登って行きますが、そのまま沼畔を直進します。
沼尻・赤城大沼用水取水口からは平坦な沼畔を40分程歩き、おのこ駐車場や食事処、お土産屋などのある大洞地区まで帰ってきます。
コース4..地蔵岳に登頂、ビジターセンターから 初心者~ (計 2H25M)
ビジターセンターから地蔵岳に登るコースで往復約2時間半の行程ですが、途中の小沼駐車場からスタートすれば、往復で1時間弱の距離です。
地蔵岳は山頂まで悪路がなく、初心者でも気軽に登れる山です。
また山頂からは、赤城山のいろいろな場所を見渡せる魅力があります。
ルートは以下の通りです。
赤城公園ビジターセンター1364m~(15M)~鳥居峠1398m~(20M)~長七郎山の山すそ・1500m地点~(15M)~八丁峠1497m~(30M)~地蔵岳1674m (登り 1H20M)
地蔵岳1674m~(20M)~八丁峠1497m~(30M)~鳥居峠1394m~(15M)~赤城公園ビジターセンター1364m (下り 1H5M)
赤城公園ビジターセンターから鳥居峠までは、緩やかに登る道路に沿って進んでも構いませんが、車の往来があるので、テニスコートが終わったところにある標識に従って、覚満淵方面に進んで、遊歩道を歩いても構いません。
鳥居峠からは小高くそびえる小地蔵岳を迂回しながら山道を進み、「長七郎山の山裾・1500m地点」にたどり着きます。
軽く下って小沼駐車場に出て、八丁峠まで道路沿いを歩きます。
八丁峠から地蔵岳へ登る山道に入ります。
地蔵岳へは約180mの高低差で、長い木道の階段を延々と登ります。開けた場所、木々の中、頂上付近までずっと木道と木の階段です。
頂上に着くと、地蔵岳の名前の通り、お地蔵さんが沢山設置されていますが、なぜかお地蔵さんの首がありません。石版には1818年に設置されたものと書かれています。
他にも、昔あった赤城山ロープウェイの土台の跡や、NHKやTBSなどの電波塔が設置され、山の頂上に来たにしては違和感があります。
また頂上からは大沼が見え、登る途中からは覚満淵も見ることができます。
帰りは元来た道をたどります。
コース4-2.地蔵岳に登頂、新坂平駐車場から 初心者~ (計 1H45M)
新坂平から地蔵岳へと登頂する片道約1㎞のコースで、道は大きな石が転がっておらず良く整備されて危険な個所がなく、初心者でも気軽に楽しめます。
新坂平駐車場近くの赤城山総合観光案内所には、綺麗なトイレがあります。そちらで出発前の準備をしましょう。
赤城山総合案内所は、4月中旬~11月中旬までの午前9時~午後4時に開いています。冬期はトイレも含めて閉鎖されますので、ご注意ください。
※なお、新坂平駐車場の北にある、見晴山展望台駐車場1420mからスタートしても地蔵岳までは標高差、距離共にほぼ同じで、同程度の所要時間です。
ルートは以下の通りです。
新坂平駐車場1420m~(40M)~1575m地点~(20M)~地蔵岳1674m (登り 計1H)
地蔵岳1674m~(15M)~1575m地点~(30M)~新坂平駐車場1420m (下り 計45M)
スタートからしばらくは、ゆるやかな登りの道が続き、徐々に傾斜がついてきます。
40分で1575m地点に到着します。この地点は見晴山展望台駐車場への分岐点でもあります。
分岐にたどり着く手前までの斜面が最も傾斜の厳しい道です。
0:00~5:04まで。
1575m地点からは大きな石がはまり込んだザレ場の道を登ります。
20分登ると頂上に到着し、とても開けた場所に出ます。
電波塔がいくつもあり、黒檜山、大沼などを見ることもできます。
帰りは元来た道をたどります。
コース5.鍬柄山・鈴ヶ岳コース 中級者~ (計 3M10M)
片道2.6Km、休憩を入れても4時間程度で歩けるコースですが、ちょっとした岩場もあり、楽しいコースです。
ルートは以下の通りです。
新坂平駐車場1420m~(40M)~姥子山(うばこやま)~(10M)~鍬柄山1562m~(20M)~大ダオ1423m~(30M)~鈴ケ岳1564m (登り 1H40M)
鈴ケ岳1564m~(20M)~大ダオ1423m~(30M)~鍬柄山1562m~(5M)~姥子山~(35M)~新坂平駐車場1420m (下り 1H30M)
スタート地点の新坂平駐車場近くにある赤城山総合観光案内所には、綺麗なトイレがあります。そちらで出発前の準備をしましょう。
赤城山総合案内所は、4月中旬~11月中旬までの午前9時~午後4時に開いています。冬期はトイレも含めて閉鎖されますので、ご注意ください。
新坂平駐車場から道路を渡って向かい側に鈴ケ岳登山口があります。
尾根に取り付くまでは樹林の中を進みます。道があやふやでどちらに進めばいいのかわからない分岐がところどころありますが、基本的にどう進んでも尾根に出ます。
樹林の中の尾根を進むと、途中に石仏なども見ながら姥子峠の標識にたどり着きます。
姥子峠を過ぎるとすぐに、右手に岩が露出し、そそり出ている場所があります。この岩が、姥子(うばこ)大岩と呼ばれる岩で、この上に立つと展望が開け見晴しのよい眺めを見ることができます。足元に広がる白樺牧場と、その奥にそびえる手前から地蔵岳、駒ケ岳、黒檜山や小黒檜山を見ることができます。
姥子大岩から笹の道を進むとすぐに姥子山につきます。
姥子山からは、スタート地点の新坂平駐車場やその奥の地蔵岳、また北東には大沼や黒檜山が見えます。
姥子山から鍬柄山の間は10分程の登りです。途中、鍬柄峠の道標がわかりづらいところに設置されています。
鍬柄山(=鍬柄岳)は鈴ケ岳方面を除いて開けており、展望が良いです。
鍬柄山と鈴ケ岳はほぼ同じ標高ですが、いったん大ダワまで下ってから再度登ります。
下り道は狭く、両側が切れ落ちている所謂ヤセ尾根で、岩が露出していますので、細心の注意が必要です。木々が生えていますので、滑落することはありませんが、足を踏み外してねん挫などをしてしまう恐れがあります。
大ダワでは渋川市から来る道と大沼の出張峠からくる道が合流します。
大ダワから鈴ケ岳へ進むとすぐにロープを使う岩場が2度連続します。緊張しますが、ロープがなくてもベテランなら登り下りできる程度の傾斜です。
そこを過ぎるといったん傾斜が緩くなり、緩やかに登った後、鈴ケ岳頂上直下で再び急になったところを登ればすぐに登頂です。
山頂には石碑、祠や三等三角点があります。
夏場に登ると、緑が生い茂り展望がありません。葉の落ちた時期でも基本的には頂上は樹林で覆われていますので、樹林越しに透かして周囲を展望する形となります。
このコースで一番の展望が望める地点は、鍬柄山(鋤柄岳)山頂ということになります。
コース6.長七郎山コース(オプションで小地蔵岳、覚満淵) (合計 2H20M)
赤城公園ビジターセンターからスタートし、小沼(この)の西側を周り、長七郎山(ちょうしちろうさん)に登ってから、小地蔵岳方面に下るルートです。
赤城公園ビジターセンターを出発点としていますが、小沼駐車場から出発すると、往復で1時間程度の登山時間を減らすことができます。
ルートは以下の通りです。
赤城公園ビジターセンター1364m~(15M)~鳥居峠1398m~(20M)~長七郎山の山裾・1500m地点~(35M)~長七郎山1578.9m (登り 1H10M)
長七郎山1578.9m~(15M)~小沼水門~(20M)~長七郎山の山裾・1500m地点~(15M)~鳥居峠~(20M)~覚満淵湿原経由赤城公園ビジターセンター1364m (下り 1H10M)
※小地蔵岳も登頂する場合は+10M
※覚満淵も周遊する場合は+30M
赤城公園ビジターセンターから鳥居峠までは、緩やかに登る道路に沿って進んでも構いませんが、車の往来があるので、出発してすぐのテニスコートが終わったところにある標識に従って、覚満淵方面に左に折れてから、分岐を右に曲がり、遊歩道を歩いても構いません。
鳥居峠からは小高くそびえる小地蔵岳を迂回しながら山道を進み、「長七郎山の山裾・1500m地点」にたどり着きます。
ここから長七郎山までは標高差約80mを緩やかに登ります。
小学生の遠足などにも利用される、安全な道です。
長七郎山の山頂は、石のゴロゴロした平らな場所で、360度の絶景が楽しめる場所です。
午前の早い時間に着けば、南側の前橋方面に雲海を望めることもあります。
紹介するコースとは逆方向に長七郎山に登山しています。
長七郎山から小沼水門までの下山に、特に危ないところはありません。
小沼は赤城山の火口に水が溜まった火口湖で、大沼と違いボートや釣りなどをすることはできず、静かな沼です。
沼の西側は、舗装はされていませんが大きな石がなく、歩きやすい遊歩道となっています。
沼を半周して長七郎山の山裾・1500m地点までたどり着き、元来た道を赤城公園ビジターセンターまで戻ります。
途中、小地蔵岳に寄れますが、緑に囲まれた山頂で展望は期待できません。
コース7.地蔵岳と長七郎山を周遊(覚満淵~長七郎山~地蔵岳) (3H25M)
長七郎山と地蔵岳を登るコースで、スタート地点は小沼駐車場でも、赤城公園ビジターセンターでも構いません。
時間のない方は小沼駐車場からスタートして全体の行程を1時間減らすことができます。
ルートは以下の通りです。
・赤城公園ビジターセンター1364m~(15M)~鳥居峠1398m~(20M)~長七郎山の山すそ・1500m地点~(35M)~長七郎山1578.9m (小計 1H10M)
・長七郎山1578.9m~(15M)~小沼水門~(20M)~八丁峠1497m~(35M)~地蔵岳1674m (小計 1H10M)
・地蔵岳1674m~(50M)~大洞駐車場1365m~(15M)~赤城公園ビジターセンター1364m (小計 1H5M)
(合計 3H25M)
※長七郎山への登りに小地蔵岳にも登る場合は+10M
赤城公園ビジターセンターから長七郎山に登り、小沼水門、小沼西側散策までのルートは、コース6の紹介を参考にしてください。
小沼を離れて道路沿いに八丁峠まで進みます。
八丁峠からは右に入る登山道があり、地蔵岳へと続く急な階段が始まります。
道は開けていて空が広く、階段はきついですが、ゆっくりと山の景色を楽しみながら登るのがお勧めです。普段は忙しく、見ることもない青い空の色や白い雲の形を楽しむことができます。
頂上に着くと、地蔵岳の名前の通り、お地蔵さんが沢山設置されていますが、なぜかお地蔵さんの首がありません。石版には1818年に設置されたものと書かれています。
他にも、昔あった赤城山ロープウェイの土台の跡や、NHKやTBSなどの電波塔が設置され、山の頂上に来たにしては違和感があります。
また頂上からは大沼が見え、登る途中からは覚満淵も見ることができます。
頂上から大沼方面へ下山します。
殆どの道は明瞭ですが、山頂付近の日が指す場所では笹薮で不明瞭になっていることがあります。
足元を見てふみ跡があるのかどうか確認しましょう。
頂上付近を過ぎると、森の中の急な下り道が続き、そのため雨水で土が浸食されて道がえぐれていたり、石がゴロゴロと残されていたりします。ストックを使って無理をせず下山するのがポイントです。
1544m地点で分岐がありますが、大洞駐車場へと右に進みます。
下山し県道70号線を渡り大洞駐車場に付きます。
この県道は交通量が多いので渡る際には注意しましょう。
大洞駐車場から赤城公園ビジターセンターまでは、道路沿いを15分ほど歩いて到着です。
コース8.荒山・鍋割山コース 初心者~(計 4H40M)
荒山と鍋割山をたどるルートで、計5時間弱で回ります。
どちらか一方の山だけでも楽しむことができます。
荒山を登る以外では全体的に緩やかなルートで、荒山高原~荒山は急な道となります。
また鍋割山は赤城山系の南の端に位置する山で、標高が比較的低く、稜線の道が緩やかで安全なルートでもあることから、前橋市や高崎市の夜景を見るスポットとしてひそかに楽しまれている登山者もいます。
ルートは以下の通りです。
・(箕輪)姫百合駐車場1020m~(10M)~1076m地点~(15M)~分岐~(25M)~展望広場~(45M)~荒山1571.9m (小計 1H35M)
・荒山1571.9m~(15M)~あずまや~(20M)~芝の広場~(10M)~荒山高原1259m~(1H)~鍋割山1332m (小計 1H45M)
・鍋割山1332m~(40M)~荒山高原1259m~(30M)~1076m地点~(10M)~(箕輪)姫百合駐車場1020m (小計 1H20M)
(合計 4H40M)
スタート地点の(箕輪)姫百合駐車場は50台ほどの駐車スペースと24時間空いている水洗トイレ(トイレットペーパー有)、自動販売機があり、駐車料金は無料です。
混んでいる場合は、登山口から少し離れますが姫百合第二駐車場を利用することもできます。
スタートするとしばらくは、森の中を緩やかな登りが続きます。
20分ほど登ると、森の中の木に分岐の標識が打ちつけられています。ここで、展望広場方面に進むか、荒山高原に進むかを選びます。分岐から展望広場に行っても、荒山高原を経由して展望広場に行っても時間はあまり変わりませんが、荒山高原経由の方が遠回りしながら徐々に標高を稼ぐことになります。
またツツジのシーズンは大変な観光客ですので、人通りを避ける意味で分岐から展望広場へ進むことを検討してください。
分岐しそこなった場合、分岐~荒山高原は傾斜がほどよくあり、大きな石もゴロゴロして歩きづらい場所がところどころあります。
展望広場方面へ分岐してからは、森の中の急登が続きます。200mほど標高を稼ぐと、なだらかにトラバースし展望広場につきます。
展望広場と名付けられていますが、昔は展望があったのかもしれません。木々が生い茂っていて展望はありません。
展望広場から荒山までは、ところどころ視界が開けながら、山頂まで森の中を比較的急な登りです。
頑張って登って荒山の山頂に着くと、木に囲まれて残念ながら明瞭な展望がありません。木々の枝越しの眺望となります。荒山が1度登ったら2度目にあまり選ばれない所以です。大変な思いをしても楽しい展望がなければ、「次も登ろう」とならないようです。
頂上から北に10メートルほど移動すると展望が開ける場所がありますので、そこから楽しむのがポイントです。
荒山頂上から東屋へと稜線を下山します。
稜線にはヤマツツジが生え、樹木で視界はさえがられますが、ほとんどが登山者がすれ違える広さのある道が続きます。頂上周辺は大きな石が多く歩きづらい場所が多いです。
途中にあるひさし岩はまとまった広さの岩場で樹木がなく、関東平野を望める絶景の休憩ポイントです。360度の眺望が楽しめます。
ここで休憩する方が多いです。
東屋から棚上十字路・芝の広場までは、なだらかに下ります。比較的平坦な道が続き、富士山の絶景ポイントもありますので、楽しめるルートです。
棚上十字路・芝の広場から荒山高原までは平坦なツツジの群生地を進みます。
荒山高原は明るく開けた場所で、高原と名の付くように平らな場所です。
ツツジの群生地で5月中旬にはたくさんの人で賑わいます。
開けておりここで休憩することができます。天気が良ければ、富士山が見えます。
鍋割山は荒山高原からは標高差70mほどで、最初に登りがあり、あとはなだらかに見晴らしの良い稜線を1時間かけて歩きます。稜線の道は広く、また左右共に開けていますので、すばらしい景色の中を歩くことができます。
荒山高原から鍋割山までの途中に火起山があります。
なだらかなピークで、頂上のように感じないで通り過ぎる方もいます。
こちらを鍋割山と間違うかもしれませんが、「火起山」の標識があるので、確認できます。
火起山を過ぎると下りながら鍋割山を目指します。
鍋割山までは特に急な登りもなく山頂に到着します。
鍋割山山頂はなだらかでとても広く、数十人が一度に滞在できます。そのため、学校やスポーツ少年団などの登山によく利用されます。
西側を除き開けていて、前橋市など、関東平野が良く見えます。
帰りは来た道を戻りますが、鍋割山までの稜線は広くてとても見晴らしがよく気持ちいいので、飽きることはないでしょう。
コース8-2.荒山・鍋割山コース 軽井沢峠から 中級者~ (計 4H20M~)
このコースは、軽井沢峠から荒山と鍋割山に登頂するルートです。
鍋割山とその周辺の登山道は、特に5月から6月のツツジシーズンは(箕輪)姫百合駐車場から大変混雑しますが、軽井沢峠から入るルートは空いています。
赤城ビジターセンターから出発するとアップダウンがある全長12㎞のコースで7H40Mの標準タイムですが、軽井沢峠から出発すれば、4H20Mです。
軽井沢峠には小規模な駐車場があります。
ルートは以下の通りです。
・赤城公園ビジターセンター1364m~(50M)~小沼湖畔・1483m地点~(50M)~軽井沢峠1410m~(30M)~東屋1419m~(30M)~荒山1571.9m (小計 2H35M)
・荒山1571.9m~(40M)~展望広場1342m~(10M)~荒山高原1259m~(1H)~鍋割山1332m (小計 1H50M)
・鍋割山1332m~(40M)~荒山高原1259m~(10M)~棚上十字路・芝の広場1245m~(25M)~東屋1419m~(20M)~軽井沢峠1410m~(50M)~小沼湖畔・1483m地点~(50M)~赤城公園ビジターセンター1364m (小計 3H15M)
(赤城公園ビジターセンターからの合計 7H40M)
(軽井沢峠からの合計 4H20M)
赤城公園ビジターセンターから小沼湖畔まではコース2をご参照ください。
小沼湖畔を離れ、血の池分岐から血の池へは笹薮の中にある道を緩やかに下ります。笹は秋までに成長後、有志による刈り払いがあるようで、道は明瞭です。
やがて丸太で土止めをした階段が現れ、平坦になると右手に血の池への道標が見えます。右に進むと血の池です。
血の池は一周70mほどで、水が溜まっても水深1mほどで、雨の多い時期を除き、完全に干上がっていることの多い小さな池です。
池の水中にヤマヒゲナガケンミジンコという体長1~2mmのミジンコがまれに大量発生する際に水の色が赤くなることが名前の由来です。このミジンコは、池の水が干上がっている時でも卵の状態で生き延びることができるようです。
血の池から軽井沢峠は1.3Kmほどあり、標高差50Mをなだらかに下ります。
最初、道沿いは巨木や若木が混じった気持ちの良い森が続きます。
300mほど進むと県道に出ます。舗装道路を歩き軽井沢峠にある駐車場(5台程度の駐車スペースです、ベンチもあります)を過ぎ、軽井沢峠につきます。
※40分と長いです。21:30に東屋、29:00にひさし岩、39:50に荒山頂上到着。
軽井沢峠からは前浅間山へ登る道も見えます。前浅間山を経由して荒山まで登頂するルートは「前浅間ルート」と呼ばれますが、荒山山頂直下が急傾斜に加えて痩せ尾根で、崩壊している部分もあるので進入禁止のルートとなっています。東屋方面へ南進します。
軽井沢峠から東屋までは、荒山を巻くように斜面を登ります。距離にして1㎞ありますが、登って下ることになるので、結局標高は9Mしか登りません。
東屋に着いてから荒山、鍋割山と回るルートについては上にあるコース8を参照してください。
コース9.上級者のみ オトギの森周遊・銚子の伽藍 (計 4H5M)
赤城山の秘境部分を周遊するコースです。
オトギの森から銚子の伽藍まで、あまり人が入っておらず、踏み跡が不明瞭なため、GPSや地図を必ず携帯してください。
ルートは以下の通りです。
・小沼駐車場1490m~(5M)~長七郎山の山裾・1500m地点~(40M)~長七郎山1578.9m (小計 45M)
・長七郎山1578.9m~(1H5M)~茶の木畑峠1445m~(10M)~横引峰・横引尾根出合1421m~(20M)~銚子の伽藍東展望台~(30M)~牛石峠1419m~(20M)~軽井沢峠1410m~(55M)~小沼駐車場1490m (小計 3H20M)
(合計 4H5M)
※小沼駐車場から長七郎山への登りに小地蔵岳の登頂を加えると+10M
小沼駐車場から平坦な道を長七郎山の山裾・1500m地点まで行き、ここから長七郎山までは標高差約80mを緩やかに登ります。
小学生の遠足などにも利用される、安全な道です。
長七郎山の山頂は、赤ん坊大の石のゴロゴロした広くて平らな場所で、360度の絶景が楽しめる場所です。
午前の早い時間に着けば、南側の前橋方面に雲海を望めることもあります。
長七郎山から小沼水門方面までの下山に、特に危ないところはありません。
小沼水門まで下りずに途中の分岐を左のオトギの森方面に進みます。
血の池、牛石峠、銚子の伽羅、オトギの森周遊、長七郎山と回っています。ここで紹介する回り方と逆回りです。
ここから長七郎山を巻きながら1422m地点・分岐広場まで進みます。
人があまり取らず、背丈の低い笹が茂っているところもありますので、踏み跡を確認しながら進みましょう。
1422m地点・分岐広場は砂地に石の混じる広い場所で、50人くらいは一度に滞在できます。
分岐広場から茶の木畑山を巻くように、林の中を茶の木畑峠までなだらかに進みます。
茶の木畑峠は林の中にあり、そこが峠であることを示す道標が建てられています。
茶の木畑峠を過ぎ、銚子の伽藍まで稜線を下って行きます。横引尾根と呼ばれ、ここから徐々に両側が狭まり、特に南斜面が断崖のようになっていきます。赤城山系の外輪山の稜線を歩いていることが実感できます。
緊張する道ですが、ところどころで視界が開け、関東平野の展望を見てほっとできます。
断崖の最期に銚子の伽藍を展望できる場所があります。覗き込むのが怖い断崖上から、見下ろすと切れ込んだ谷と粕川の流れが見えます。
展望場所から来た道を少し戻り、北側に逸れている道を下りながら銚子の伽藍まで下ります。断崖を迂回する形で降りられます。
粕川の河原に降り、岩の中に落ち込む銚子の伽藍を見ます。
銚子の伽藍は、赤城山系の外輪山を粕川が浸食してできた大きな切れ込みの場所にあります。ゴルジュ地形の狭く落ち込んだこの場所を銚子の伽藍と呼ぶようになった由来は不明ですが、穏やかな山が多い赤城山の中では異色の場所です。
銚子の伽藍から粕川を横切ります。
水量の乏しい夏には容易に渡渉できますが、雨後の増水時には注意が必要です。
ゴルジュ地帯を避け、河川の勾配の緩くなる上流に移動して渡渉するのがお勧めです。
渡渉してから急勾配の道を稜線まで登ります。
稜線は横引尾根と比べて広く、牛石峠まで危険なことはありません。
ヤシオツツジがたくさん生えています。
牛石峠から県道に出ます。舗装道路を牛石峠駐車場、軽井沢峠駐車場と進み、しばらくすると道路から逸れて、血の池へとすすむ踏み跡が見えます。牛石峠駐車場~軽井沢峠駐車場の区間は、荒山登山口へのコースを通ることもできます。
舗装道路から血の池へと進む遊歩道に進むと、なだらかな登り道を巨木や若木に囲まれて進みます。
10分程歩き進むと左手に血の池へと折れる道標が見え、そこを進むと血の池です。
血の池は一周70mほどで、水が溜まっても水深1mほどで、雨の多い時期を除き、完全に干上がっていることの多い小さな池です。
池の水中にヤマヒゲナガケンミジンコという体長1~2mmのミジンコがまれに大量発生する際に水の色が赤くなることが名前の由来です。このミジンコは、池の水が干上がっている時でも卵の状態で生き延びることができるようです。
血の池からは、笹薮の中にある道を緩やかに登ります。笹は秋までに成長後、有志による刈り払いがあるようで、道は明瞭です。
すぐに分岐があり小沼湖畔に出て、すぐに小沼駐車場に到着です。
コース10.陣笠山・薬師岳・出張山を周遊 初心者~ (計 2H20M)
赤城山のマイナーな山々を歩く、人の少ないコースです。
稜線のアップダウンがあまりなく、歩きながら眼下に大沼の眺望をところどころ楽しめるコースです。
良く整備されていて石につまづく心配がなく、初心者から楽しめます。
ルートは以下の通りです。
黒檜山登山口駐車場~(20M)~五輪峠1452m~(15M)~陣笠山1492m~(25M)~薬師岳1521m~(30M)~出張山1475m~(10M)~出張峠1398m~(25M)~沼尻・赤城大沼用水取水口1346m~(15M)~黒檜山登山口駐車場 (計 2H20M)
スタートは黒檜山登山口駐車場かそのさらに北側にある駐車スペースからです。
しばらく舗装道路を登って行きます。
五輪峠で舗装道路(県道251号線)を左に逸れ、登山道に入ります。ちょうど沼田市に入る境界の標識がある場所です。登山口入口というような標識はないので注意しましょう。
一人分の幅がやっとの細い道で、林の中ですが、良く整備され踏み跡ははっきりついています。
高低差のあまりない稜線を進みます。
陣笠山の山頂は広く平坦で、少し開けている部分から黒檜山や大沼の眺望が望めます。
陣笠山を過ぎ、石のない良く整備された稜線を進みます。高低差がなく歩きやすいです。
薬師岳の山頂は林の中に標識が立っており、葉が茂る季節になると眺望はありません。薬師如来の石碑があります。
薬師岳からは出張峠方面へと下ります。
野坂峠には出張峠方面、沼田方面などの標識が立っています。
出張山の山頂には標識があります。
山頂は展望が良いことで知られています。黒檜山や駒ヶ岳、そして眼下に大沼が見え、とても気持ちが良いです。
出張山から出張峠は比較的急な下りの部分があり、ロープを使って登り下りします。
出張峠周辺は、なだらかな道に階段状に土止めの丸太が渡してある歩きやすい道です。
ここからは緩やかに大沼畔へと上り下りします。
大沼畔へ出て、水辺にある赤城公園キャンプ場を経由して、黒檜山登山口駐車場へと戻ります。舗装道路を通っても良いですが、湖畔に広い道幅の散策路がありますので、ほんの少し遠回りになりますが、そちらを経由するのがお勧めです。
コース11.大沼畔からスタートし、駒ヶ岳、黒檜山を周遊 中級者~ (計 4H15M)
おのこ駐車場から出発して、駒ヶ岳、黒檜山と周遊するコースです。
赤城公園ビジターセンターなど、他の駐車場やバス停からもスタートできます。
ルートは以下の通りです。
おのこ駐車場1347m~(5M)~駒ヶ岳大洞登山口1355m~(1H10M)~駒ヶ岳1685m~(55M)~黒檜山大神1820m~(10M)~黒檜山1828m~(10M)~展望地1818m~(15M)~分岐1814m~(1H10M)~黒檜山登山口~(20M)~おのこ駐車場1347m (合計 4H15M)
出発点のおのこ駐車場には、多機能トイレがあり、また周囲に売店やレストラン、カフェ、お土産屋、民宿などが並ぶ、赤城山の中心地となっています。
おのこ駐車場から駒ヶ岳大洞(だいどう)登山口へは5分もかかりません。
駒ヶ岳大洞登山口にはわかりやすい標識「駒ヶ岳・黒檜山登山口」がありますので、迷うことはありません。
笹の生える明るい林の中を、ゆるやかな登りからスタートします。
1591m地点の稜線に着くまで、林の中を歩きます。途中、歩きづらいところには鉄階段と手すりが設置されています。
稜線間際の鉄階段を登り切ると1591m地点の広い場所に出て展望が得られ、ベンチもあります。ここで休憩をする方もいます。
1591m地点を過ぎ、灌木と笹原の稜線を北進します。まばらに立つ木々を透かして展望が得られます。
稜線上の道は良く整備され、歩きやすいです。
駒ヶ岳山頂は、4・5人が休める広さと展望があります。
実際の山頂は道を逸れて10Mほど歩いたところにあります。
山頂は展望が良く、大沼などが見えます。
駒ヶ岳山頂を過ぎ、大ダルミへ向けて下ります。急な場所は木の階段が付けられており、歩きやすくなっています。ダルミとは、稜線の一番低い場所を表し、峠や鞍部といった意味です。
笹と灌木の中を進むと、少し周辺が開けた場所が大ダルミです。特に広場や休憩スペースはありませんが、開けた場所には笹が茂っていて、その上で休憩する方々もいます。
大ダルミから緩やかな登りが始まります。
笹と灌木の道です。
徐々に急な登りとなり、花見ヶ原森林公園へ向かう分岐につきます。
この分岐を過ぎると、すぐに黒檜山大神の石碑1820mがあります。
黒檜山大神の石碑がある場所は、黒檜山の南峰に当たります。黒檜山の山頂は南北に長くピークが二つあり、北峰が一般的に黒檜山の山頂とされています。
南峰には石碑の他に、鳥居や石祠があります。
南峰から北峰へ、笹と灌木の中を進みます。
平坦に5分ほど進むと山頂です。
山頂は30人ほどが滞在できる広さで、南から東にかけて開けています。
晴れていれば、富士山を望めます。
山頂から北に3分ほど進むと、10人ほどが滞在できる展望地があります。
展望地からは、今度は北側が開けていて、尾瀬や日光、谷川岳などを望むことができます。
展望地から元来た道を、黒檜山登山口へと下る分岐まで戻ります。
下りは急勾配が続き、上りで疲れた足腰には応えます。太ももがとても疲れるので、ストックが必需品です。
所々狭い稜線が現れますが、稜線には木が茂り、危険感を緩和してくれます。
急勾配な上に、道にゴツゴツと大きな石がはまっていて歩きづらく、慎重に下る必要があります。登山口近くまで、大きな石が見られます。
猫岩は南側が切れ落ちた大きな岩です。
その他にも大小の岩がゴツゴツ重なり、岩場ですが木が隙間から生え、岩を抱え込んでいます。
登山口に近づくと、道が徐々に平らになり、笹が見られるようになります。
ゴツゴツした岩の道がまだ続き、黒檜山登山口に到着します。
黒檜山登山口からは、舗装道路沿いか赤城神社を経由して、おのこ駐車場まで戻ります。
コース12.上級者向け 赤城山大周遊(駒ヶ岳、黒檜山、陣笠山、薬師岳、出張山) (計 6H45M)
赤城大沼周辺の山々を縦走して一周するコースです。
コースは反時計回りで、体力がある前半に駒ヶ岳、黒檜山と登り、最後に大沼の畔を歩いて帰るルートになっています。
ルートは以下の通りです。
・おのこ駐車場1347m(赤城公園ビジターセンター1364m)~(5M)~駒ヶ岳大洞登山口1355m~(1H10M)~駒ヶ岳1685m~(55M)~黒檜山大神1820m~(10M)~黒檜山1828m~(10M)~展望地1820m (小計 2H30M)
・展望地1820m~(10M)~黒檜山1828m~(1H15M)~黒檜山登山口~(20M)~五輪峠~(5M)~足柄山1475m~(10M)~陣笠山1490m~(25M)~薬師岳1521m (小計 2H25M)
・薬師岳1521m~(25M)~出張山1475m~(10M)~出張峠1398m~(25M)~沼尻・赤城大沼用水取水口~(40M)~おのこ駐車場1347m(赤城公園ビジターセンター1364m) (小計 1H40M)
(計 6H45M)
スタート地点の、おのこ駐車場(赤城公園ビジターセンター)から駒ヶ岳、黒檜山、黒檜山登山口と回るまではコース11を、その後に、五輪峠、陣笠山、薬師岳、出張山、出張峠、沼尻・赤城大沼用水取水口と回るルートはコース10をご参照ください。
沼尻・赤城大沼用水取水口からおのこ駐車場(赤城公園ビジターセンター)までは、大沼の西畔を歩きます。
沼尻から大沼に沿って300mほど歩くと、舗装道路を外れて左側の遊歩道に入る道があります。
1:00~。舗装道路を外れて左側の遊歩道に入ります。
道に入ると、おのこまで続く細い遊歩道が付いていて、舗装道路から聞こえる車の騒音を離れ、静かな水辺沿いを歩けます。
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