コンビニのおでんを表で比較! つゆと具の地域性を説明

公開日: : 最終更新日:2018/02/10 グルメ(Gourmet)

コンビニのおでん、おいしいですよね。
通年販売している店舗も一部ありますが、秋が深まり始めると、多くのお店で販売を始めます。

そんなコンビニおでんは、各コンビニで味や具材にどんな違いがあるのか、おいしい味はどのように作られているのか、地方によってどんな具材があるのか、あなたのお財布にとって優しいのか、そんなことを調べてみました。

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1.あなどれない!コンビニおでん

コンビニのおでん、味が良く染み込んで、種類も豊富。そして買ってすぐに食べられる。
独身の人だけでなく、最近は家族の世帯でも購入している人が見られます。

実はコンビニのおでんは、各社とも、地域によって味や具材が異なることをご存知でしょうか。

まずは、各社のおでんのつゆのこだわりを見てみましょう(表)。

寒い地域や暖かい地域で味を変えるのは当たり前で、特に細かく分けているのはローソンです。「煮干し」、「トビウオ」、「むろあじ」、「牛・鶏」などの出汁を地域ごとに使い分けています。
それぞれがどんな味なのかとても興味をそそられます。

コンビニ各社のおでんつゆを徹底比較!!

表.コンビニ各社のおでんつゆ比較表(2017年冬現在)

セブンイレブン ローソン ファミリーマート
北海道 カツオ節、昆布、豚、鶏、シイタケなどを使った出汁に、調味料を加えた濃いめのつゆ 「焼津産かつお節」と「北海道産昆布」に「煮干」を加えた、天然出汁のつゆ 「ベースつゆ」(※2)
東北 北海道と同じ 北海道と同じ 「ベースつゆ」に、「煮干し」の旨みを加えたつゆ。
関東 北海道と同じ 「焼津産かつお節」と「北海道産昆布」の天然だしのみで仕上げたスッキリとしたおでんつゆを使用 北海道と同じ

中部(※1)

北海道と同じ 「焼津産かつお節」と「北海道産昆布」に加え、「むろあじ節」を加えてコクを出した天然出汁のつゆ。 北海道と同じ
近畿 カツオ節と昆布の出汁。一見色が薄いが味がしっかり付いている。出汁を存分に出すために昆布のカット方法にこだわっている。 「焼津産かつお節」と比較的多めの「北海道産昆布」の天然出汁に、「牛・鶏」の出汁を加えることでしっかりとしたコクを実現。近畿地方は昆布を多めに使っているのが特徴。 「ベースつゆ」に、「宗田鰹節」、「煮干し」の旨みを加えたつゆ。
中国
四国
カツオ節、昆布に加えて煮干しを出汁に使用 「焼津産かつお節」と「北海道産昆布」の天然出汁のつゆに「牛・鶏と煮干」の出汁を加えて使用。 近畿と同じ
九州 カツオ節、昆布に加えて「あご」と呼ばれるトビウオを出汁に使用 「焼津産かつお節」と「北海道産昆布」の天然出汁のつゆに、「牛・鶏」と「あご(トビウオ)」の出汁を加えた、やや甘めの仕上げ。 「ベースつゆ」に、「牛すじ」出汁を加えた甘みのあるつゆ。
沖縄 2019年から出店予定 関東と同じ 「ベースつゆ」に、「根昆布」の旨みを加えたつゆ。

 
※1 セブンイレブンは「中部」を「甲信越、北陸、東海」とHPで説明。ファミリーマートは「中部」を「東海」とHPで説明
※2 ファミリーマートの「ベースつゆ」は、以下の出汁と調味料を使用
出汁:昆布だしに漬けこんだかつお節「昆布浸漬鰹節の厚削り」に加え、2種類の鶏出汁を使用。「丸鶏」と「鶏がら」を使用した「コク深い鶏出汁」と、コラーゲンの多い部位である「もみじ」と「鶏がら」を使用した「コラーゲンリッチな鶏出汁」の2種類。
調味料:もち米100%で国内醸造した、うまみ成分の多い「丸もちみりん」を使用。

ファミリーマートの「ベースつゆ」は、筆者が勝手につけた名前ですが、コラーゲンリッチな出汁なんて、スープだけでも飲みたくなりますね。

似たようで違う地域ごとの具材

次に、各社のホームページに載っているおでん情報を見てみると、アレルギー情報やカロリーが掲載され、セブンイレブンとファミリーマートは栄養成分も載っています。

おもしろいな!と思った情報もありました。販売地域が書いてあることです。へえ!こういうものもおでんの具になるんだ!と新たな発見となった具がたくさん。

似たような具材でありながらも、ちょっと違う、というのも発見です。筆者にとって「つみれ」は魚が原材料になっている物が一般的なのですが、見た目が似いるものでセブンイレブンには「鶏つみれ」と「魚団子」というものがありました。魚団子はつみれとは言わないのか・・・?食べてみたいと思いますが、魚団子は中国地方なのでとても遠くて行けません。いつの日か、おでんの時期に中国地方に行くことがあったら、ぜひとも食べてみたい一品です。

こんにゃくもすごいです。北海道や東北の一部地域では各社とも「白こんにゃく」というものを販売しています。筆者にとって一般的な灰色の「こんにゃく」は、北海道と青森県のセブンイレブンや北海道と沖縄のローソンでは販売されていないという事です。

すごいですね。こだわりが感じられます。

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2.コンビニのおでんは家族世帯の家計にお得か?

「コンビニのおでんは割高だ」とケチかもしれませんがどうしても思ってしまいます。
しかし、本当にそうなのかしら?思い込みではないかしら?とある日ふと思いました。

大根1本が100円しないで買えることを考えると、大根一切れ75円ってどうなの?と正直思ってしまうところがあります。他にも卵やがんも、つみれ、ああ、あれも食べたい、これもおいしそう、と注文していくと、会計の時には結構なお値段になってしまい、自分で作った方がよかったか?とまで思ってしまいます。

しかし、スーパーでおでんの具を選んで購入し、調理する、となると簡単なようで思ったより時間がかかります。まずは、冒頭に挙げた大根。大根ってなかなか煮えません。そして、おいしい味をつけるためには下ゆでが必要です。筆者はお米のとぎ汁でコトコト下茹でをします。となると、最初にお米をといでとぎ汁を確保し、それを少なくとも1時間はコトコトとやるので、時間に余裕が必要です。家事の合間にやるにせよ、この「下ゆで」時間は必ずキッチンの近くにいて気を配っていなければいけません。

次に卵。卵もいきなりはできません。まずゆでたまごが必要です。ゆでたまご、経験あるでしょうが、途中で殻が割れてしまって、中身が飛び出てしまうこともあります。となると、その後のおでんのツユで煮ることができなくなるので、大目に茹でる必要があります。

6-2

また、家庭で作った方が安上がりか、というと意外と材料費はかかります。スーパーではおでんの具数種類がまとまっているパック販売があります。多くの方はそれを一つ買って、それ以外にも自分の好きな具をばら売りで足して家庭で作ることが一般的かと思います。パックの具はお得ですが、家族の人数によっては足りないこともありますし、具が偏っていると、食べたいものが入ってないこともあります

味付けにも工夫が要ります。市販のおでんのもとを使えば簡単ですが、具材を増やすとその分つゆの量も増やさねばいけませんので、味の調整が難しいです。薄い薄いと味を濃くしていくと、煮込んだ後に「しょっぱい!」となってしまうことも。

しかし、一方で家庭でおでんをつくる利点もあります。大量に作れるので一度作れば2、3日は食べられるという事。忙しい主婦にはカレーと同じように、作ったら数日食べられるのは家事の面に於いて助かります。また、後半に行くにつれ、味がしみていきます。ただ、人気の具からどんどんなくなっていくので、早い者勝ちになるという現実があります。

割高に見えるコンビニおでんですが、お金に余裕はあるけれども時間が無い!という時などにはコストパフォーマンスから言って良いものだと思います。

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3.それでは一人暮らしにとっては?

家族がいるケースを上記で述べましたが、一人暮らしの場合はどうでしょうか?

これは最初から結論を申し上げると、「コンビニおでんは最高のコスパ」だと言えます。

なぜでしょう。答えは、一人分の量の食事を作るということは一見簡単に見えて実はかなりの時間と手間がかかるからなのです。

カレーでイメージしてみましょう。

一般的な市販のルウはひと箱で10皿を基本としています。箱の後ろには半分の時は具材を半分、ルウも半部、もしくは半分の量である5皿分の分量を記載し、倍にしたい場合は倍の材料で、等と説明書きが書かれています。

これを1皿で作ろうとすると、できないことはないですが、正直かなり面倒です。ルウは4かけ×2つでたいてい8分割のものが入っています。5皿で4かけ。1皿だとどうしたもんでしょう。

実際問題これで一皿きっかりを作る人はそうそういないでしょう。もし一皿分が欲しければレトルトカレーを買って食べた方がずっと効率的です。

と考えると、おでんも同じです。好きなものを好きなだけ買って、食べるのが一番いいです。また食べたいな、と思えば明日またコンビニに行けばよいのです。

1週間くらい連続でおでんを食べたいわ!というのであれば大根一本買ってきてやるのもいいでしょうが、時間があれば可能であるという夢のような話です。下ゆでの手間、下ごしらえの時間、そして煮る時間、それらが確保できれば一人暮らしの大量おでん作りは現実的ですが、忙しい毎日を考えると、少々割高でも買ってすぐに食べられる、好きなものを選べるコンビニおでんの方がずっと楽で便利でしょう。

都会であればコンビニを毎日渡り歩いて各社のおでんを食べるなんてこともできますね。

4.おでんの極意、それは。

コンビニで買っても、自分で作ってもおでんはおでん。おでんの極意は「誰かと食べる」というところにあるかもしれません。家庭であればテーブルの上に大きな鍋を置き、それぞれが好きな具を取って食べる。そこには「私はこれを食べたい」「あなたにこれを譲るわよ」といった家族間の相手を思いやる気持ちがあるのです。

それでは一人暮らしはどうか、というと、同じ釜の飯ならぬ「おなじおでんの鍋」から食べているたくさんの人がいるということを忘れないでください。この卵、おいしいなあとあなたが思えば、いま同じことをどこかで思っている人が必ずいるのです。一人じゃないですよ。ああ、おいしかった、また明日もがんばろう、とあなたが思う。同じことをおでんを食べ終わったどこかの人も思っている。

誰かとつながっている。おでんっていいですね。

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