スイカって野菜?果物? 理由を知ってますか?
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最終更新日:2018/01/09
グルメ(Gourmet), 生活(Life)
スイカが野菜?
そうです、野菜です。
でも、甘いし果物売り場に売ってるし、果物でしょ?
では、「野菜」と「果物」の違い、はっきりわかりますか?
1.野菜と果物、どうやって分けている?
野菜とは草本植物で、果物とは木本性植物
野菜とは「食用の草本植物の総称」で、「主に葉や根、茎、鼻、つぼみ、果実を副食として食べるもの」。
草本植物とは、茎と葉を持ち、果実がなった後地上部がすべて枯れる植物のこと。
果物の定義は「木になる木本性の食用植物」となっています。
木本植物とはいわゆる樹木のことです。
ところが、実は明確な野菜と果物の定義はないのだそうです。
2.スイカを分類
園芸学上では「副食物として利用する」ものが野菜とされ、スイカは「野菜」です。副食物、つまりメインディッシュにはならないということです。
農林水産省でもスイカは「果実的野菜」と、一応野菜に含まれています。
スイカは木でなくツル性の植物なので、上の1の定義でも、「野菜」です。
ところが青果市場では、スイカは「果物」になっています。
厚生労働省や日本食品標準成分表でも「果実類」です。
スイカはウリ科なのですが、ウリ科はきゅうり、かぼちゃ、ゴーヤ、へちま、瓜、メロン、スイカと、通常果物と呼ばれているものと野菜の両方があります。
園芸=育てる立場で見れば、育て方やその特徴が似ているので「野菜」なのかもしれません。
でも、食べる立場で見れば、果実なのかもしれません。
3.パイナップルもメロンもいちごも「野菜」?
写真でわかるように、パイナップルは「樹木」になっているのではありません。
そのため、スイカと同様の考え方で、「野菜」とされています。
パイナップルは多年草で、実を収穫後一度枯れるのですが、その後再び芽を出し、花をつけ、実になることを繰り返します。
熱帯のやせた乾燥ぎみの環境でもよく育ち、土壌より雨水を吸収して育つのですが、収穫ごとに小さくなっていきます。そのため、大体1株を3年以上使って収穫することはありません。
同様に、いちごやメロンも木ではなく草に実をつけるため、園芸学上では「野菜」です。
更には、国によって野菜か果物か分かれるものもあります。
トマトはフランスや台湾、韓国では果物と考えられています。日本では、野菜ですよね。
JA全農の見解では、
「野菜」は一年草か二年草で、収穫が終わると畑を片付けて次のものを作る。
「果物」は多年生の樹木になる実で、同じ木で何年でも収穫を続けられる。
となっています。
また、市場では「食卓でごはんのおかずになるものが野菜、おやつになるものが果物」と考えられているそうです。
これが一番明確で、一般市民の感覚ですね。
もっと単純に言えば、私たちは「甘いものは果物、甘くないものは野菜」と何となく判断しているのではないでしょうか。
生物学的にも、「動物が食べたくなる、柔らかく、糖分やビタミンCを多く含むもの」を果物と分類しているそうです。
でも、そうするとレモンは果物ではなくなってしまいますね…。
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