アザラシとアシカの違いは?オットセイやセイウチも。写真と文章で紹介

公開日: : 最終更新日:2018/01/09 生きもの(Living thing)

「アシカ」と「アザラシ」。よく似ているこの2種類、
さらには「オットセイ」や「トド」「セイウチ」「オタリア」…

違いがわかりますか?

どんなところが違うのか、見分け方を調べてみました。

スポンサードリンクス




1.アザラシ(Earless seal)の特徴

25日本ではゴマちゃんことゴマフアザラシが有名ですね。

アシカとの一番の違いは、歩けないこと。
前足だけで滑るように動くか転がって移動します。
前足もとても小さく、短いです。
尾も、アシカと違って折りたためません。

耳たぶもなく、そのかわり穴が開いています。
英語で、Earless sealとあるように、耳がない(Earless)ように見えるのです。

後足が発達していて、水の中ではアシカより早く泳ぐことが出来ます。

オキアミ(エビの仲間)やサバ、貝を食べます。

生まれた時は真っ白の産毛で、氷の上で目立たない保護色。
この色のおかげで外敵に狙われにくくなっています。
大人になると毛がとても短くなります。

とても好奇心が旺盛で、アシカと同じようにとても知能が高いです。
海の動物ですが、どうもイタチや熊の親戚のようです。
横顔はとても犬に似ていると言われます。
色々な種類に分かれていて、50kgのワモンアザラシもいれば
一番巨大なゾウアザラシは3700kgもあるそうです。

2.アシカ(Sea lion)の特徴

アシカといえば、水族館や動物園でよくショーをおこなっていますね。
実は、アシカ、オットセイ、トド、オタリアは同じ種類です。
アザラシとセイウチはそれぞれ別の種類

前足と後足を器用に使って、お腹を地面から離してひょこひょこ歩いているのがアシカです。
結構スピードがあり、長距離移動できます。

尾はありますがとても短く、後足の間に隠れるようになっています

小さい耳があり、体毛は非常に短く、色は黒褐色~黄褐色。
体長2.2~2.4m、体重は250~250kg。

好物はイカ。主に魚や貝を食べています。

24

とても知能が高く、一度習った芸は5年後にやらせても覚えています。
注意深い性格ですが、一度馴れるととても人なつこいです。

一夫多妻制で、繁殖する7月頃はオス1頭に対し5~20頭のメスが
群がるハーレムに。

スポンサードリンクス

3.セイウチ/オットセイ・オタリア・トド(アシカの仲間)

セイウチ(Walrus)

26

セイウチは写真の長いキバが特徴。オスにもメスにもあります。

かつてはカナダ東部にも住んでいましたが、乱獲で絶滅し、今では北極圏にのみ住んでいます。

体重は500kg以上、体長も3mほどあります。

アシカやオタリアと同じく、繁殖期にはハーレムを形成します。そのボスになるため、この牙でオス同士は戦います。もちろん、外敵と戦う時や海底での餌取りにも使う武器です。

オットセイ(Fur seal)

オットセイはアシカにとても似ています。
大人になるとアシカの方が少し大きいのですが、同じ科なので違いが見分けにくく、
子どものアシカと大人のオットセイは本当にわかりにくいそうです。

一応の差として、オットセイのほうが鼻先が尖っています。
遠目で見ると、アシカは体がツルツルですが、オットセイは毛が生えてるのがわかります。

英語の名前、Fur sealでも、Fur(毛皮)という言葉が付いています。

鼻がそれほど尖っていなくて、体がツルツルのアシカ

鼻が尖っていて、体に毛が生えているオットセイ

オタリア(Otaria)

オタリアもアシカと同じ科で、南米(チリ、ペルー、ウルグアイ、アルゼンチンなど)に生息しています。

大人のオスに特徴があり、胸と後頭部に立派なたてがみがあります。

オタリアのハーレム Photo by Reinhard Jahn, Mannheim

アシカに比べると大きく、体重300kg、体長2~3mほどで、
500kgを超えることもあるそうです。

トド(Steller sea lion)

アシカ科では最も大きく、体長3m、体重300~1000kg
ヒラメ、タラ、シシャモなどを食べます。

 トド。手足(四肢)が黒い一方で、体の背面が淡黄褐色、腹面は黒褐色。スラリとしていて体の大きさの割に小顔なのも特徴。

10月~5月日本の北海道の礼文島あたりを回遊します。
網にかかった魚を奪うため、日本漁業界では駆除対象となっています。

スポンサードリンクス

関連記事

アブラゼミの鳴き声や名前の由来

7月終わり頃から大合唱を始めるアブラゼミ。 午後の3時過ぎあたりからよく聞こえるようになり、時

記事を読む

最初のイリオモテヤマネコ保護まで 発見からの経緯

日本の西表島だけに生息するという珍しいヤマネコ「イリオモテヤマネコ」が発見されるまでには、食用に

記事を読む

西表島の観光でおすすめの生きもの観察

西表島は、島の成り立ちの歴史から、この地域固有の動植物がたくさんいます。 島にある3つの山(古

記事を読む

ミドリガメの冬眠と目覚めのさせ方は?注意する点もしっかり覚えよう

ミドリガメ(アカミミガメ)の冬眠は一歩間違えれば、死なせてしまうこともあります。 元気に冬

記事を読む

蜂に刺された時の対処法とは 針を抜き、患部を水洗いし、市販の虫刺され薬を

蜂と聞くと「刺す!」と連想する人が多いのではないでしょうか。 夏から秋には、テレビでスズメ

記事を読む

絶滅危惧種の一覧である日本や世界のレッドリスト・レッドデータブックと文化財保護法(天然記念物)、鳥獣保護法、種の保存法、ワシントン条約との関係

レッドリスト?レッドデータブック?なんだか赤くて危なそうな色の本ですね。 これらは、絶滅の

記事を読む

イリオモテヤマネコの特徴、保護活動や減少している原因を紹介します。

とてもワイルドでかわいらしいイリオモテヤマネコ(西表山猫)は、沖縄県の西表島で1965年に発見さ

記事を読む

ヤンバルクイナに会いに沖縄に行こう!生態や観光ツアーもご紹介

ヤンバルクイナといえば、沖縄にいる、変わった名前の珍しい鳥、というのはご存じですね。 いったい

記事を読む

ツシマヤマネコの飼育、守る会、動物園や保護の現状、特徴などと守るためにできること

ツシマヤマネコは、長崎県の対馬にのみ生息しているヤマネコで、今では絶滅危惧IA類に分類されていま

記事を読む

ミドリガメ 飼育は難しい?今後飼えなくなるの?特定外来生物とは

ミドリガメは「アカミミガメ」の幼名です。 アメリカが主な生息地とされるこの亀ですが、現在は

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

no image
しばらく更新お休みします。

morigasuki.netでは、山、本、温泉や特定地域などについ

南信州のワイナリーで見学ができ、レストランがあるところは?おすすめを紹介。

40を超えるワイナリーがあり、国内でも大きな勢力を誇るワイナリー県

塩尻周辺のワイナリーで見学ができ、ワイン購入やレストランが楽しめるところは?おすすめを紹介。

40を超えるワイナリーがあり、国内でも大きな勢力を誇るワイナリー県

筑波山周辺のオススメ健康ランド6施設+αを順に紹介します!

筑波山周辺で、敢えて温泉ではなく健康ランドに入りたいという方のため

筑波山の麓からはちょっと遠い日帰り温泉7施設+αを順に紹介します!

筑波山の麓というわけではありませんが、ちょっと足を伸ばしたり、帰り

→もっと見る

PAGE TOP ↑