スウェーデンのオーロラはキルナへ。観光も楽しめます。
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最終更新日:2018/02/11
スウェーデン(Sweden), 北欧(North Europe), 旅行(Travelling)
あなたが人生で一度は見てみたいものに「オーロラ」はありますか?
実はオーロラは日本でも見られますが(!)、肉眼で見たいなら、お勧めの場所は北欧スウェーデンのキルナ。
飛行機で一気にキルナへ!も良し、飛行機とのんびり寝台列車の旅を組み合わせてキルナを目指すも良し!など等、自分らしい旅を楽しみながら、北極圏を目指しましょう。
そしてキルナに着いたら周辺でオーロラを見て、さらに町を拠点に様々なアクティビティも楽しむことができるのです。
**目次**
1.本当?日本でも見られるオーロラ
寒い時期になると、テレビの旅番組などでもよく取り上げられるオーロラ。
実は日本でも見られるところがあったのです。
そこは北海道の陸別町というところで、「オーロラの見られるところ」として知られています。
北欧などで出現したオーロラの南端がここで見られるという事です。
しかし、ここで見られるのは「低緯度オーロラ」というもので、かなり条件がそろった時にしか出現せず、しかも肉眼で見て確認することが難しいため、カメラなどの撮影機器によりその存在が分かる、というケースが多いらしいのです。
2.オーロラは見どころ満載の北欧スウェーデンへ
となると、確実にしかも肉眼で見える遠い外国に行くしかありません。
なんとなく、自分には無理だなあ、と思いがちですが、せっかくなので行ってみましょう、絶対にいい経験になりますよ!
行先を選ぶのなら、スウェーデンが絶対にお勧めです。なぜなら、オーロラに加え、見所がたくさんあるからです。
今日、日本でもスウェーデンは少しずつ身近になってきていますが、イケアやH&M等のお店はスウェーデン発祥であること、ご存知でしたか?また、北欧風のインテリアも今では特集が組まれるくらい私たちの生活を潤していますね。
スウェーデンでは、オーロラプラスアルファで、スウェーデン発祥のブランドやインテリアを通じて、スウェーデンのライフスタイルを体感できます。その時期ならではデコレーションを目にすることもでき、北欧に来たことを肌で実感することでしょう。せっかく行くのですから、欲張りたいですね。
スウェーデン国内にはいくつか空港がありますが、やはりメインはアーランダ空港です。首都ストックホルム郊外にあるこのアーランダ空港をまずは目指すと良いでしょう。成田からは様々な航空会社の飛行機がここに就航しています。経由便、直行便といろいろありますので、自分の日程に合わせた選択ができるでしょう。
時間にかなり余裕がある方なら、隣国デンマークの首都にあるコペンハーゲン空港に行く飛行機に乗り、そこから列車で旅をする、という方法もあります。筆者はこれでオーロラを見に行きました。列車を乗り継ぎ、変わりゆく車窓からの景色を見ながら、北部に位置するキルナを目指しました。
3.なぜキルナへ?
最初の到着地がアーランダ空港でもコペンハーゲン空港でも、その次に目指すところは、スウェーデン北部の「キルナ」というところをお勧めします。オーロラの時期、場合によっては、成田→キルナの直行便があるかもしれませんが、日本発着の団体ツアー限定便だったりするので、実際に行くと決まったら、いろいろとリサーチし、最新情報を得ることが先決です。
スウェーデンは日本と同じく縦に長い国土を持っています。もちろん、冬は北に行くにつれて寒くなります。こんなところに人が住んでいるの?!と失礼ながらも思ってしまいますが(私は最初思ってしまいました!)、はい、もちろん住んでいます。私が実際に行って確認しています。
キルナは、スウェーデンの最北部にある都市です。地図をみるとお分かりになるでしょうが、ストックホルムから遥か遠くにあります。
夜のキルナ教会 Photo by Ignacio García
ちなみに、街中にはホテルやスーパーなどもありますし、教会もあります、市役所もあります。小さい市なのですが、オーロラを観測するためには、やはり外せない場所なのです。
キルナの夜は非常に暗くなります。オーロラは夜、暗い空に現れる自然現象なので、何が何でも暗くないといけません。暗いと言っても日本の都会の夜のようではいけません。人工的なあかりがほとんどない、のが理想なのです。
そう考えると、キルナは宿泊地あり、スーパーあり、夜は暗い、と条件がそろっています。オーロラの観測は夜です。寒い中郊外に行き、きれいなオーロラを見て明け方に疲れて帰ってきたら、あとは部屋でゆっくり休みたくなります。
キルナでは、ホテルでゆったりと休んだり、小腹が空いたからちょっと買い出しに行ったり、そこでスウェーデンのお菓子を、お土産についで買いしたり、店員さんと世間話をしたりということなどが簡単にできる町なのです。
キルナは市内からでもオーロラ観測ができるところなので、ホテルによっては、わざわざ寒い屋外に行かなくてもあたたかい場所で見られるような設備を備えているところもあります。至れり尽くせりですね。もちろん、本場に来たのだから防寒して外で見る!というのもいいことです。
4.北極圏を車窓に眺めながらの列車の旅がお勧め。
ストックホルムからキルナへは、飛行機もしくは夜行寝台列車が一般的です。また、デンマークコペンハーゲンを利用した場合は、空港からすぐに電車に乗ることができます。
これはとても便利。デンマークとスウェーデンを結ぶ長い橋を渡り、スウェーデン側の玄関口マルメやルンドといった南部の都市を通過し、首都のストックホルムを経由して、キルナまで、寝台列車で移動することもできます。
寝台列車の場合、スウェーデン国鉄(SJ)を利用することになりますが、日本を発つ前にチケットを購入することもできます。車中では、どこまでも続く針葉樹林の森を目にし、時には凍てつく樹氷の木々をみたりと、変化に富んだうつりゆく景色を楽しむことができます。
5.不意打ちされたオーロラ初体験は、意外な場所で
ちなみに私がスウェーデンでオーロラを見たのは、なんとキルナへ向かう電車の車窓からでした。オーロラの季節にはちょっと早いかなあ、と思っていたのですが、隣に座っていたスウェーデン人から「あれがオーロラだよ!」と教えられたのです。
私は「ええ?!」とわが目を疑いました。キルナはまだまだ先だったのです。つまり、ストックホルムを出てかなり北上はしていたものの、まだそこまで北部まで来ていなかったのです。しかし、本当に見えました。規模は小さかったものの、ひらひら揺れ動く、カーテンのようでした。電車の中がちょっと明るかったので、自分のコートを頭にかぶせ、周りを暗くして見たことを覚えています。
そんな状況でも見えたのですから、キルナに来たら、条件さえそろえばきれいな大迫力のオーロラが見えるのです。
6.見どころや現地ツアーもたくさん すべてはキルナから!
キルナの街には、すばらしい木造建築のキルナ市役所があり、市民でなくても自由に入れるので、一見の価値があります。ちょっとしたカフェもあり、北欧のインテリアに囲まれながらすばらしい時間が過ごせます。また、美しい建築のキルナ教会(Kiruna Kyrka)もあります。
オーロラ観測と並んでよく耳にするのは、犬ぞり体験ですね。これもスウェーデンに来たからこそできる体験の一つでしょう。
でも、これだけではありません。他にもスウェーデンの伝統的な食材を味わえるオーロラバーベキューや、スノーモービルオーロラツアー、そして夜犬ぞりでオーロラを見に行くツアーもあります。また、キルナから50㎞ほど離れたアビスコという街までスノーモービルを使って移動し、オーロラを見に行くツアーなんかもあります。もちろん、アビスコに位置を決めて、そこで夜間オーロラを見るツアーもあります。
キルナとアビスコはとても近い位置にあり、両者はスウェーデンのオーロラ観測地点としてはとても有名な場所ですし、キルナはアビスコや、その他のオーロラ観測地点ユッカスヤルヴィなどにも移動する際にとても便利な場所です。
ユッカスヤルヴィは、物も、宿泊する部屋もそして寝るためのベッドも、その上バーのグラスまでも全てが氷でできているアイスホテルがあるところです。
7.まとめ
スウェーデンでは夏の日照時間がとても長く、3時くらいに日が出て、22時くらいが日没です。北部では皆さんもご存知の「白夜」が存在します。
一方で11月から3月の冬の時期には、太陽がまったく昇らない時期もあります。
日本の冬も寒いですが、スウェーデンはもっと寒いです。北に行けば毎日零下は当たり前。そして、日照時間がかなり短くなってきますので、朝が来ても曇り空のような、どんよりした空が広がります。
日本はどんなに寒くても、お天道様が出ない季節はありませんよね。
こんなふうに想像していくと、なんとなくオーロラの旅が身近になったような気がしますね。
こんな寒い中、いや、もっと寒い中真夜中に観測をするのです。見えた瞬間、すべてが報われるでしょう。
そして、来てよかった!と思う事でしょう。
あの感動をあなたにもお伝えしたい。
ぜひ、オーロラはスウェーデンで!
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