スウェーデン旅行のおすすめ時期はいつ? 四季それぞれの特徴を説明

スウェーデンに旅行に行きたい!

でもいつが一番いいのでしょうか。

せっかくだから一番いいときに行きたいですよね。
なかなか行けない海外旅行ですから、ちょっと欲張りたい気持ちになります。

でも、スウェーデンは、季節ごとに違った楽しみがあるんです。冬のクリスマスにルチア祭、夏の太陽と緑が真っ盛りのシーズン、春のイースターに秋の紅葉。いつだって工夫次第で充実した旅にできます。

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1.同じ北半球なので季節は同じ。でも・・・・・。

スウェーデンは縦に長い国土を有しているので、標準時は1つしかありません。
日本との時差は、8時間。日本時間の13時は、現地スウェーデンでは午前5時。日本の方が8時間進んでいるということです。
しかし、サマーハウス実施時期は、日本の方が7時間進んでいるという計算になります。

日本の方が進んでいるということは、現地に行くときはなんとなく得をした気分になります。腕時計をくるくると回して、過ぎ去った時間にまた戻れる感覚を味わえます。
もっとも、電波時計などであれば、自動ですね。とても便利です。

同じ北半球に属していますので、季節は同じです。日本が春であればあちらも春。
日本の場合、春夏秋冬、四季の違いがはっきりしており、一つの時期がある程度長いですが、スウェーデンはそうではありません。冬が非常に長く、夏が短い。

筆者は現地での滞在を経験して、春と秋はそこそこあるにせよ、春夏秋冬を捉えてみると、秋があっという間に過ぎ去ってしまったという感覚を味わいました。

冬>春>夏>秋

一番長い季節を冬とすると、このような順番でしょうか。もっとも、春と夏の境目はあいまいなので、春=夏としてもよいような気にさえなってしまいます。

国が違えば気候も違う、というのはこういうことなのです。

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2.それぞれの季節

私が住んでいたのは、スウェーデンの南部でした。ですので、ここで感じたスウェーデンの時期を冬、春、夏、そして秋の順番でざっと紹介します。

冬:とにかく毎日が暗い

日本で言うと、梅雨空が一番近いかな、と思います。梅雨空で、しかし雨が降っていない状態。それが数か月続くのです。太陽も出ません

日本であれば、梅雨の時期でも晴れ間は時々ありますし、真冬であってもお日様は出ます。直射日光を顔に浴びることもできますし、洗濯物も乾きます。

しかし、スウェーデンはそうではありません。どんよりダークな空が毎日、朝から晩まで、厳密には夜も続くのです。もっと言えば、いつ朝が来たのか、そして夜が来たのかはっきりしないのです。

お日様を最後に見たのは数か月前、というのが珍しくありません。スウェーデン南部でもこれです。北部はなおさらです。

そして寒いです。とにかく寒い。湖が凍り、その上を平気で歩けるのですから、その寒さはかなりのものです。南部は雪が少なめでしたが、それでも降ります。零下が普通です。

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春:ゆっくりとあたたかくなってくる

暗い冬の季節が少しずつ終わりに近づき、日照時間が増えてきます。

いきなり太陽はすっきりとは出ませんが、冬の時期よりは空が明るみ始めます。そして、イースターのころにはスイセンが咲き始めます。

花が咲き始めると町も明るくなり、春がいよいよ来たのだと実感できます。ちなみにイースターって何月何日なのか、と言う話になるとこれはちょっと頭を使うようになり、「春分の日の後の最初の満月から数えて最初の日曜日」とされています。

毎年同じ日と言うわけではないのです。
2016年は3月27日、
2017年は4月16日、
2018年は4月1日、
2019年は4月21日、
2020年は4月12日、
2021年は4月4日、
2022年は4月17日、、、
とカトリック教会で独自に決めています。
だいたい3月後半から4月の前半がイースターの日となっています。
日本ではまだあまりメジャーではないので、だいたいこのあたり、とイメージしてみてください。

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夏:照りつける太陽 束の間の心の解放

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長い冬が終わり、春になると徐々に暖かくなってきます。初夏になると緑がとても美しくなり、自然の生命力を一番感じる瞬間です。

緑が生い茂り、ウォーキングをする人の表情も軽やかになってきます。日差しも強くなり、一日の日照時間が日に日に伸びていきます。南部でも夜10時ごろまで明るいこの夏の季節。北部に行くと太陽が一日中沈まず、白夜がやってきます。沈まぬ太陽が見られるのです。

スウェーデン人は外に出掛けます。そして芝生に寝転んだり、太陽に顔を向けて全身でお日様のありがたみを感じるのです。この季節に長い休暇が取れるのも理にかなっています。

スウェーデンでは、6、7、8月の間に4週間の休暇を取ることが権利として存在しています。4週間連続で取得しても良いのです!

夏の季節は、冬と比べると、180度逆と言ってよいくらいの環境になります。
気温は暖かいのを通り越して暑いくらいになり、太陽は毎日照りつけ、空はとてもきれい。

庭の芝生も街路樹も、そして森も生命力に満ちている。この夏というひとときを、スウェーデン人は謳歌します。自然を楽しみ、来るべき長い冬に備えるために自分自身をリセットしているようにも見えました。

秋:ちょっとさみしくなるのもこの季節だから?

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秋風が吹き始めると、秋はおろか、冬はもうすぐそこまでやってきています。
木々の葉は色づき、空も高く、そして日照時間も徐々に短くなっていきます。

日中はまだ過ごしやすくても、朝晩は肌寒くもなってきます。ついこないだまで夏だったのに、ともう来年の夏が待ち遠しくなってきてしまうのです。

銀杏の木は色づき、そして強い風が数日吹くと、もうすべての葉が落ちてしまいます。こうなるともう雪が降るのは時間の問題です。

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3.夏以外は魅力が無いの?

こうして書いていくと、夏がベストシーズンで冬は最下位なのか、と思われそうですが、決してそうではありません。
確かに季節の差はあります。気温、空模様、天気等の自然条件は、旅をするうえで無視できない要素ではあります。

しかし、旅の選択はこれだけではありません。季節のイベントというものがあります。

冬は寒くて暗いですが、街は明るいです。
え?どういうこと?矛盾しているようですが、冬にはクリスマスがあります。しかも北欧はクリスマスの本場とも言われています。

サンタクロースはフィンランドから来るとは言われていますが、スウェーデンも北欧の一国、クリスマス時期は全てが美しいです。街はクリスマス仕様になり、一般家庭の出窓にはキャンドルが灯されます。

普段だったらなんともない住宅街も、歩いているだけでクリスマスの雰囲気に包まれる、それが冬の季節なのです。

外は非常に寒いです。
しかし、出窓のキャンドル、お店のショーウィンドウの灯りはほんのりオレンジ色で暖かい。

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それは、北欧のクリスマスは家族で過ごす一大行事であることとつながっているのかな、と思います。
家族のあたたかさが目に見えていて、それがまた人を温めてくれるのです。

クリスマスマーケット、というものもあります。クリスマスに食べる食材や、デコレーションなどがたくさん販売されるマーケットです。これはもう見ているだけで楽しい。

クリスマスは12月の24日、25日だけではありません。12月13日には、教会でルシア祭が開かれます。「サンタールチーア」という歌を聞いたことがある人もいるでしょう。ルシア祭、またはルチア祭などと言われます。

また、アドベントキャンドルと言うものもあります。これは5本のろうそくで、12月に入ると毎週日曜日に一本ずつ火をともしていくのです。そして、クリスマスまでに5本すべてに明かりが灯ります。

一般家庭の窓辺にあるのは、これが山がたになったもので、コンセントから電源を取って明かりがつくものが一般的です。12月に入ると、スウェーデンのあちらこちらでこのタイプの電気キャンドルも目に入ります。

他にも、アドベントカレンダーというものがあります。12月限定の特別なカレンダーですが、24日、もしくは25日までしかありません。そして、これを楽しみながら使うのは大人よりも子どもなのです。

12月1日になると、1日とかいてあるところを開けてみます。すると中には小さなお菓子が!!こうしてクリスマスまでの日々をカウントダウンしていくのです。

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お菓子はチョコレートだったりキャンデーだったり。もしくは、ちいさなおもちゃが入っているものもあるそうです。日本でも最近店頭で販売されていますので、見たことがある人もいらっしゃるでしょう。

と、イベントを一つとっても、これだけの楽しさがあるのです。他にも、オーロラの観測、犬ぞり、アイスホテル、ノーベル賞授与式、クリスマス明けの27日ごろからは、バーゲンセールが始まります。
普段は手の届かないガラス製品や食器なども値引きがされます。

4.決まった時期にしかいけないのだけれども、工夫次第で季節を十分に楽しめます

日本人はスウェーデンのように4週間も夏に休暇をとることはまずできないので、海外に旅をするとなると、ゴールデンウィーク、お盆、シルバーウィーク、そして年末年始が一番多い時期なのかと思います。

ですので、もし可能であれば、年末年始に行くのならば、ちょっと早めに現地に行けるようにしてクリスマスを楽しんでみる、夏に行くのならば、アウトドアでの活動をメインにして、室内イベントは減らしてみる、などとその時期ならではの楽しみをメインにしてみるのはいかがでしょうか?

あ、夏に行くとザリガニが食べられますよ~。

季節に影響されない観光としては、博物館や美術館を見て回る、というのがあります。

これは、万が一予定していたことができなくなった場合の替えの観光にもできますし、アウトドアを予定していたけれども天気がイマイチだったり、旅先で疲れが出てしまった時などにも代用できます。ですので、博物館を見る予定はない、と思っていても、念の為訪れる都市にはどういう博物館があるか、などは調べておいた方が安心でしょう。

せっかく行くのですから楽しみたいですよね。行く季節に無理の無いプランを立ててみましょう。それが旅の準備の第一歩です。

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