トムテとニッセって何?北欧スウェーデンのクリスマスを徹底解説!

公開日: : 最終更新日:2017/11/18 クリスマス(Christmas), ショッピング(Shopping), 生活(Life)

トムテ?
ニッセ?

日本では馴染のない言葉ですが、北欧ではとっても大切な存在。
トムテとニッセの違いや役割を紹介しましょう。

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1.何者?トムテとニッセは違うの?

トムテ、そしてニッセ。何者なのでしょうか?

実は、この二つは同じ者なのです。
者ではなく、同じ人と言っても良いでしょうか?!

スウェーデン語では、「トムテ」、そしてノルウェー語、デンマーク語では「ニッセ」と言います。一部スウェーデン南部でも「ニッセ」と呼ぶエリアもあるのですが、これは、地理的要因が影響していると考えられます。
スウェーデン南部は、橋で隣国デンマークに行けるくらい二か国間が隣接しているのです。

スウェーデン、デンマーク、そしてノルウェーの北欧三カ国ではクリスマスにこのトムテやニッセが大活躍します。

5-1(photo pixabay)

イメージとしてはこの写真の感じです。中央でスキーを履いている人ではなく、その右側にいるヒトにご注目ください。

「サンタクロース?」

はい、正解でもあり不正解でもあります。

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スウェーデンでは「ユールトムテ」

スウェーデン語でクリスマスの事を「ユール」と言い、サンタクロースの事は「ユールトムテ」と言います。日本でお目にかかるサンタクロースと同じような感じで、ユールトムテは子どもたちにプレゼントを配ります。

一方デンマークでは、ニッセはサンタクロースに替わってプレゼントを届ける人とされています。基本的には人の目に見えません。しかし、見えるときには髭を生やした老けた老人がもともとの姿だと言われています。

ですが、今ではかわいらしいニッセやトムテも登場しています。上記写真の中央のような小人がそうです。そう考えると、日本でも見たことがあると思います。

本来のトムテ、そしてニッセはクリスマスには関係なく、通年を通して存在しています。

民間伝承から生まれたトムテとニッセ

トムテもニッセも、北欧の民間伝承から生まれたものとされています。今回は、スウェーデンのトムテについて書きたいと思います。

トムテはとても働き者。彼らは農家の納屋に住んでいて、みんなが寝静まった後に納屋の掃除をしたり、家畜の世話をしたりします。そして、夜の間、納屋や母屋を守ります。

いつもきれいで家畜も元気な農家には、トムテがいると言われてきました。農家の守り神のような存在なのです。しかし、トムテは自分が大切にされていないと分かると、怒ったり悪さを働いたりして、この農家を出ていってしまいます。出ていかれた農家はさあ大変なことに!

ですから、トムテはとても大切にされました。

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クリスマスイブは、トムテにとっても大切な日

日本では1月1日、新年を迎えるときが一年の中で特に大切な日とされていますが、北欧ではクリスマスが日本のお正月と同じくらいの位置を占めています。これは何も人間に限ったことではなく、トムテにとっても当てはまることなのです。

農家の人は、一年間の働きに感謝し、トムテに食事を出しました。そっと納屋に置いていつものように眠ると、トムテがこれを食べたのです。また、テーブルの上の御馳走を残しておく習慣もあり、これは夜起きているトムテもクリスマスのごちそうを食べられるように、という気持ちの表れなのです。

テーブルの上のごちそうはクリスマスディナー。とてもおいしいもので、たくさんの品数が並びます。そして納屋に置かれる食事は、ミルク粥。バターも入っています。

おかゆを食べる文化のある日本人なら「おかゆは塩気のあるもの」ですが、スウェーデンのおかゆはどちらかというと甘めです。そしてトムテが好むミルク粥は、名前の通り、牛乳の味がして、その上バターも入っています。

これはクリスマスにもちろん食べるものなのですが、今日では一年を通して、簡単にすぐに食べられるタイプのものも市場に出回っています。カップ麺ならぬ、カップミルク粥、といったところです。そして、甘いのでどちらかというと、デザート感覚とも日本人には捉えられるかもしれません。トムテは甘党さんなのかもしれませんね。

新しい宗教がスウェーデンに入ってきたことや、長年の年月を経てきたことなどから、トムテは今では「ユールトムテ」の方が身近になっています。しかし、もとのトムテはこのように、家を守ってくれる小さな小人だったのです。

その他のトムテ

クリスマスインテリアとしても身近なトムテですが、小説の中にもトムテはたくさん登場します。そこでは、「妖精」「小人」といった雰囲気で出ていることが多いです。

まず一つ目は、「ニルスのふしぎな旅」です。
テレビで放映された時期もありましたので、日本ではよく知られているお話です。作者はセルマ・ラーゲルレーフ。スウェーデン人です。

この話の中では、トムテは人間ニルスを小人に変えてしまいます。なぜなら、ニルスは納屋の動物たちを苛めてばかりいたからです。動物を大切にするトムテはこれを知り、ニルスの体を小さくしました。そしてそこから冒険が始まります。

二つ目は、「おもちゃ屋へいったトムテ」です。タイトルにトムテという言葉が出ています。
本物のトムテが、クリスマスに人形のトムテと間違って街のおもちゃ屋さんで売られてしまい、病気の男の子に元気をあげる物語です。

三つ目は、「もりのこびとたち」。スウェーデン語では「トムテボー バーネン」というタイトルで、「トムテ」という言葉が入っています。4人の小さなトムテが登場し、人間や危険な生きものから身を隠すために、毒キノコを帽子としてかぶっています。

これら二つの作家は、エルサ・ベスコフ。同じくスウェーデン人です。

全て日本語訳がされていますので、本屋で購入ができます。

5-2(photo pixabay )

2.まとめ

北欧を語るうえで忘れてはいけない存在がトムテやニッセ。
国による違いはありますが、どちらも民間伝承から生まれ、今日も人々の心に住んでいます。

一年中家を守り、1年に一回ご褒美をもらえるという伝統が残る一方、姿かたちを変え、かわいいアイテムとして窓辺に置かれるようにもなりました。
もしかしたら、トムテやニッセはあなたの家にもいるかもしれませんね。

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