ここが変だよ日本人 スウェーデンからはどう見える? 労働&休暇編
公開日:
:
最終更新日:2018/03/19
スウェーデン(Sweden), 北欧(North Europe), 日本(Japan), 生活(Life)
どちらがいい、悪い、と優劣をつけたり、白黒つけたりするのではなく、あくまでも「違うもの」として認識するというのを前提に、今回は、スウェーデンと日本の比較をして、お休みや働き方で、スウェーデンから見た日本の「ここが変ダヨ」と、いう部分を取り上げてみたいと思います。
1.ビックリするほど忙しい休日
例えば、お盆休みには多くの人が海外に出掛けます。移動に時間がかからないアジアが近年は人気のようですが、北欧を始め、ヨーロッパも根強い人気があります。
しかし、滞在日数が決められている上でのツアー旅、おまけに北欧に飛ぶには移動時間も相当かかるので、到着するや否や、アッチの名所コッチの名所、と非常に忙しく周らなければならず、これをスウェーデンの人に話したときは、「数日でそんなに周るの?!」とびっくりされたものです。
5日間で北欧4カ国!なんてこともあたり前な日本初のツアー。名所に着いたら写真を撮ってハイ次へ!なんてことも。
日本人観光客がせいぜい海外をたくさん楽しめる一つの方法なのかもしれませんが、これは果たして休暇と言えるのでしょうか?
本来の休暇とは、体を休め、心を休め、いつもとは違う時間に身を置くことによって、これからの自分の英気を養うことではないでしょうか?
休暇をとることにより、休暇後の仕事がうまく回ることもスウェーデンではよくあることです。休暇中に新しい、良いアイディアが頭に浮かんだ、とみんなよく言います。
2.あるのに使ってはいけない?有給休暇
スウェーデンの有給休暇は、5週間とされています。これは、リフレッシュするための休暇なので、体調が悪くて休んだ場合などにはまた別の休暇が充てられます。ウラヤマシイ。
それと比べると日本はどうでしょうか?
法律でも制定されているように、有給休暇はあります。会社によっていろいろですが、法律の規定では、勤続年数によってその最低日数が決められており、例えば、勤続年数が半年の人には10日、1.5年の人には11日、そして6.5年以上の人には20日というような内容になっています。
しかし、制度はあっても、活用されていないのが日本の現状。
もちろん、うちの会社は日数消化が100%だわ!というウラヤマシイところもあるでしょうが、大半は有って無い物、もしくは、使うにも気がひけるもの、という状態ではないでしょうか?
大学などは、約2か月の夏休みがあります。私自身も大学生になった時に、「こんなに休みがあるの!」と驚いたものですが、その後就職をした時に「夏休みって無いんだ・・・」とその差にガッカリしました。
スウェーデンではこの休暇、自分が取るのだから他の人が取るのも当たり前、ということで気がひけることはないようです。みなさんしっかりと消化しています。
3.24時間365日開いているお店
日本はとても便利な国です。24時間営業のお店は増える一方で、そして新商品もどんどん開発、販売されていきます。モノが溢れ、品不足にはめったに陥りません。
このことは、スウェーデンから来るとビックリしますが、日本に住んでいる我々からしたら、贅沢ですがあたり前なことですよね。
これらが維持できているのは、それらを動かしている人がいるからに他なりません。自分の豊かな生活が維持できているのは、様々な人の労力やサービスがあるからであることを忘れてはいけないのです。
しかし、ちょっと立ち止まって考えてみると、それらがどこかちょっと行き過ぎであることにも気付かされます。
スウェーデンでは、会社に勤める人がお休みを取るのと同じく、夏の間は街のお店が閉まっていることが至って普通です。もちろん開いているお店もあるのですが、「夏季休暇の為 本日お休み」という看板がかかっているのはなにも珍しいことではなく、人々も「夏だからね~」といった感じで、別にそれに不平を言うわけでもありませんでした。
いくらか生活は不便になりますが、自分たちも休みを取るわけですから、ここはお互い様よね、平等だわ、という意識があるのかもしれません。休暇は不便を上回るのです。
長い休みの間、サマーハウスや、海外でのんびりします。休みだ!何かしなきゃ!というのではなく、休暇なのだからゆったりと過ごそう、というのがスウェーデンの夏季休暇なのです。
4.まとめ
休みも少なく働き続け、ちょっと旅行に行くとなったら弾丸ツアーで回るしかない。モノとお金はあっても、この状況はスウェーデン人から見れば「豊かな生活をおくっている」とは言えないかもしれません。
仰向けに寝転び、流れゆく雲を眺め、肌にあたる風を感じる。スウェーデンの夏休みではごく普通の事です。
ただこれだけのことを時間を忘れてやったのは、最近いつの事ですか?
さあ、あなたは答えられましたか・・・?
関連記事
-
-
筑波山の麓からはちょっと遠い日帰り温泉7施設+αを順に紹介します!
筑波山の麓というわけではありませんが、ちょっと足を伸ばしたり、帰りの電車を途中下車して寄れるよう
-
-
北欧の家 スウェーデンでは家を2つ持つ
あなたにとって「家」はどんな場所ですか? 家族と団らんするところ、自分の趣味を楽しむ所、好
-
-
高尾山登山コース9.憧れの「高尾陣馬縦走コース」 上級者向け (計 7H~8H)
1.コース9.憧れの「高尾陣馬縦走コース」 上級者向け (計 7H~8H) このコ
-
-
スウェーデンのスイーツ、セムラとセムラ男とは。
シュークリームのような形をしたセムラは、冬から春のある時期に食べる、スウェーデンの伝統的なお菓子
-
-
筑波山周辺のオススメ健康ランド6施設+αを順に紹介します!
筑波山周辺で、敢えて温泉ではなく健康ランドに入りたいという方のために、健康ランドを紹介します。
-
-
サンクトペテルブルクの観光(レストランとカフェ編)
芸術と文化の都、サンクトペテルブルク。 多くの世界遺産があることで知られています。
-
-
鹿嶋まつりのフリーマーケット、B級グルメ、駐車場などを紹介
鹿嶋市最大クラスのお祭りが毎年秋に開催されます。 その名も「鹿嶋まつり」。 家族総出
-
-
スウェーデンのお土産におすすめする特別なもの
旅の楽しみは計画しているときから始まっていますが、その中の一つに「どんなお土産を購入するか考える
-
-
笠間菊まつりの内容と確実な駐車場情報
笠間の菊まつりでは、色とりどりの菊や菊人形を鑑賞できます。お祭り内容と,お祭り会場にアクセスする
-
-
鋸山の登山ルート7つ。ロープウェイを使ったチョコっとハイキング~本格登山まで!!
一度は地獄をのぞいてみませんか? のぞくだけだから大丈夫。日本寺の仏様もロープウェイもあるから